2009/06/29

【Japan】梅雨イサキと柴漁港の魚市場


 6/28日は金沢八景の弁天屋から梅雨イサキを釣に行きました。7時15分から夕刻4:00までの釣ですが、午後は雨がひどく3時にあがりました。釣果は20cm程度のイサキ1匹、15cmぐらいを2匹、その他はウリンボ十数匹でした。ウリンボとはイサキの子供で縞模様がイノシシの子供のウリ坊に似ているため名づけられました。ウリンボでもこの時期脂が乗っていて片身ひと切れの刺身や干物に良いそうですが、来年のお楽しみということで放流しました。大きいものはすべてワイフの釣果で、私はウリンボのみの寂しい釣果です。 弁天屋で近くの柴漁港に日曜祝日の午後1:30から一般客も朝取れの魚を購入できる市場ができると聞いたので、帰り道に立ち寄り、ホウボウ、マコガレイ、コチなどを買い込み、夕食にいただきました。まずはイサキとホウボウは刺身、カレイは煮付け、コチは塩焼き。ホウボウはさっぱりした白身でイサキの味も濃くおいしい刺身です。新鮮なカレイの煮付けは最上質の肉質でうまい。コチもおいしい。オマケにもらった小さなイカの食感がコリッコリでまた最高。最後に魚の頭や骨をホールトマトで煮込み、少量のパスタで〆ました。弁天屋の帰りに柴漁港に立ち寄り魚種を補うコースも楽しいです。釣師には笑われるかもしれませんが、、。 次回は太刀魚に挑戦するつもりです。       

【Japan】梅窓院の郡上おどり in 青山と香り高い長良川の天然若鮎


 6/27日は久しぶりに「レスラー」という映画を観ました。ミッキー・ロークが主演で自身の人生とオーバーラップしているためか演技が自然で、映像に哀愁が漂っています。若いころ人気プロレスラーだったが、今は50代でかろうじてプロレスを続けている主人公。家族にも捨てられ、孤独な人生もすべて自業自得。心臓のバイパス手術でプロレスも出来なくなり、スーパーマーケットの惣菜コーナーで客相手に働く毎日。しかし、プロレスしか生きる道が見出せず、医者からは止められるリングに立ち、コーナーロープから飛ひ降りる得意技を出したところでエンド。私には想像していたより面白い映画ではなかったのですが、自業自得という雰囲気が全編に渡って漂うミッキー・ロークの演技は良かったと思います。私も今年50歳になりますが、ちょっとした習慣、考え方、性格などにより人生は大きく違ってくるのかも知れません。次は真逆の感想を抱くかも知れませんが、「剣岳」を観てみたいと思います。 夕方は浴衣に着替え下駄を履いて南青山の梅窓院の「郡上踊り in 青山」に行って来ました。毎年の恒例行事で6月に解禁したばかりの長良川の天然の和鮎の塩焼きが食べれ、故郷の盆踊りを満喫できます。昨年は雨で浴衣もびしょびしょになりましたが、土曜日は晴れて風が気持ちよく吹いていました。久しぶりに「春駒」を踊り、気持ちよい汗をかきました。以前にこのblogでも紹介した「青山の旗」もありました(笑)。 盆踊りは涼しい季節か涼しい場所でないと人が多いので不快感が増すと思いますが、6月下旬で風もあり気持ちよく過ごせ、来年も参加したいと思います。
      

2009/06/22

【Japan】驚異の美味しさ、長良川の天然鰻(1Kg)




 これは本人にすると少し長い物語なのですが、20数年前に名古屋に住んでいたときに、世話になった友人に「機会があったら長良川の天然鰻を食べさせる」、という約束をしました。長良川は鮎やアマゴのいる清流ですが、私の故郷の岐阜県郡上市白鳥町ではたまに天然の鰻が釣れます。

 釣り方は大きな針に小魚をつけ、太い糸で鰻の通りそうなところころに夕刻仕掛け(数十箇所)ておき、早朝に引き上げるというものです。子供の頃に父親がこの方法(「置き釣」といいます)で釣った鰻を家族で食べたのですが、あまりにもおいしかったので記憶に鮮明においしさが残っていて、ついつい約束をしてしまったのです。

 以来、酒を飲むたびに天然鰻の約束の話になるのですが、田舎の友人に尋ねても現在はなかなか釣れるものでないため「難しい」の一言。以来20数年が経過してしまったのです。たまたま先月病院のお見舞いで田舎に帰ったとき居酒屋でバッタリと幼馴染の同級生の酒屋に会いました。さっそく鰻の話しを切り出しましたが、彼は魚釣りがうまく、鰻を釣る釣り仲間がいることを教えてくれました。その友人はある店に鰻を卸していると。すぐに紹介をしてもらい、鰻が釣れたら東京から新幹線に乗り食べに行くと連絡し、待っていましたら6/15日に

「1kgの鰻が釣れたのでどうしますか?」

と電話をもらいました。喜び勇んで友人に急遽有給をとってもらい6/20日に無事「長良川の天然の鰻」を食べることができたのです。

 関東は鰻を蒸しますが、岐阜県は関西と同様に直火で焼きます。サクサクした表面と身の水分加減、清流の鰻なので利根川などの天然鰻と違い川臭さもなく、タレも甘くなくさらっとしていて、こんなにうまい鰻ははじめて食べたと皆大喜びです。半身は白焼きでわさび醤油か塩、半身はタレでいただきました。通常のうな丼で特上は300gぐらいの鰻を使いますが、今回の鰻は1kgの大物。大きいから大味かというと、そこが天然鰻で脂もしつこくなく、身も何層にもしまっていて完璧なのです。

 長良川というと岐阜の鵜飼の鮎が有名ですが、上流のこの天然鰻のポテンシャルは半端ないおいしさです。ちなみに同じ岐阜県郡上市に粥川という村があり、ここは鰻を一切食べない村で天然記念物とし保護しているので川は鰻だらけです。

 関東の人は焼き方で好みが違う人もいるでしょうが、関西の人は飛びつくうまさだと思います。昭和天皇の大好物だった野田岩の鰻がもう食べれなくなってしまったかも知れない...

 これで古い友人との約束は果たせたのでまずはひと安心です。
 最低でも8年(鰻の寿命は5年から15年)は生きないと1kgにはならないそうなので、このうなぎに感謝感謝です。

2009/06/08

【Japan】奥鬼怒温泉郷 加仁湯、サンショウウオの天ぷら!


 6/6、7日と奥鬼怒温泉郷に行って来ました。毎年6月の初旬は結婚記念日で国内旅行をしていますが、去年は知床(知床五湖とキンキ)、今年は東北のひなびた銀山温泉でもと、石垣島(オープンウォーターからアドバンスへ、石垣島で宇宙船のようなコブシメに遭遇!)から帰ったらすぐに予約をしたのですが、行きたい旅館が満室。急遽、関東の近場で奥鬼怒温泉郷となった訳です。奥鬼怒温泉郷は東武鉄道の鬼怒川温泉駅から奥鬼怒温泉郷の入り口の女夫渕温泉まで1時間半かかり、日光国立公園の中にあります。鬼怒川温泉が栃木県の東側ですが、奥鬼怒温泉郷は西側になり、かなり距離があります。そこには4件の温泉宿がありますが、もともとは登山者向けの山小屋だったようです。女夫渕温泉からは旅館の迎えのバスが来てさらに30分ですが、送迎バスでなくそこからはトレッキングで森林浴を楽しみました。前日が雨だったので緑が美しく、マイナスイオンから脳内はアルファー波で満たされます。6kmの山道を1時間半で歩き、日帰り入浴でもしようと、一番山奥の日光沢温泉まで歩きました。ここは鬼怒沼の登山口の山小屋というたたずまいの温泉宿で、玄関に柴犬が座ってお出迎えしてくれました(笑)。

  日帰り入浴は混浴とのことなので諦めて柴犬としばらく遊び、予約している加仁湯へチェックイン。さっそく温泉に入りましたが、ここは混浴と普通の温泉があり、湯の種類も5種類あります。さすがに気持ちの良い温泉でした。食事は山菜や岩魚などでいわゆる山の温泉の料理ですが、サンショウウオの天ぷらや熊肉、鹿肉など奥深い山の味も別注で頼めます。今回はサンショウウオの天ぷらを食べてみました。子供の頃にオオサンショウオは長良川でたまに見かけていましたが、天然記念物でしたので食べることはありませんでした。その仲間のサンショウオを食べるのですから、かなりの抵抗感がありましたが、1匹だけ食べてみました。特別にこれからも食べたいものではありません(笑)。

 鬼怒川の源流が旅館の横を通り、4階の私たちの部屋には川のせせらぎが聞こえ、ツバメが飛び交い、美しい日本の原風景に満足しました。

 大きな旅館なので夕食、朝食も大広間ですが、私たちより一回り上の団塊の世代の人がたくさんいました。特に山登りが好きな世代だからかも知れませんが、トレッキングに行くと団塊の世代の人はいつも集団で行動しています。たまに翌日のスケジュールをリーダーらしい人が読み、参加者がうなずいている光景を目にします。これはスイスに行っても同じで、グリンデルワルトなどは団塊の世代の人だらけです。できることならこういうところでは静かにしていて欲しいのですが、いつもどこでも騒がしいのは集団だからなのかも知れません。たまに辟易します。

 7月の下旬は夏休みにアイガー北壁周辺のトレッキングでスイスのグリンデルワルト、10月下旬には今回予約できなかった銀山温泉を予約しましたが、どうか集団の日本人のいない静かな休暇が過ごせますように。

2009/06/05

【USA】アッサラーム・アライクムとオバマさん


 オバマ大統領が2009年6月4日にエジプトのカイロ大学で講演し、最初の挨拶で、

「アッサラーム・アライクム」

と言っていましたが、オバマさんは大丈夫だろうか。

 1年前の2008年の同じく6月の選挙戦のときに、AIPACというロビー団体での発言は以下のようでした。ラビンさん(パレスチナの水問題とオスロー合意)のこともあるので少し心配ですね。

■「エルサレムはイスラエルの首都」とオバマ候補■

 次のアメリカ大統領選挙で民主党候補となるバラク・オバマ氏は、AIPACの会合で演説、「エルサレムは、分割されることなく、イスラエルの首都でありつづける」と述べた。「私は断言する。イスラエルの安全保障は絶対不可侵だ。パレスチナ人とのいかなる合意も、ユダヤ国家としてのイスラエル承認、その防衛可能な国境を確保するものでなければならない」と強調、イスラエルのエルサレム地区併合支持を表明した。AIPACに招かれたオバマ氏のライバル、ヒラリー・クリントン上院議員は、「オバマは必ずイスラエルのよき友となる」と語った。オルメルト首相は、オバマ候補の演説について、「力強い発言に感銘を受けた」とコメント。AIPACでは、4日に、共和党大統領候補のジョン・マケイン上院議員が、エルサレム=イスラエルの首都論支持を表明している。一方、アッバース大統領は、記者団に対し、「このステートメントはきっぱり拒否する。世界の人々はエルサレムが1967年に占領された土地であることを知っている。エルサレムを首都としないようなパレスチナ国家は受け入れられない」と語った。また、ガザ地区ハマースの報道官は、「オバマもマケインもアラブ=イスラエル紛争に関して、われわれと敵対していることで、何の変わりもない」と述べた。(6/5 Haaretz、Reuters)

2009/06/02

【USA】GMと石油産油国


 GMがついにChapter11となりました。裁判所の管理下で経営再建が進めら れると思いますが、私は一度だけ働いていた会社がChapter11になったことがあります。Chapter11の最中はビジネスがまったく成り立たないので暇と言えば暇ですが、先行きが不透明というつらさがあります。そのときは裁判所により会社が分割され、1年以上かかり分割されたひとつの部門の日本の子会社に移動しました。今回のGMのChapter11はなるべく早く再建できるかどうかが再建の成否を握るポイントなのでしょう。夏ごろにはアメリカの不動産価格も底を打つようですが、不測の事態がなければ底からのV字回復でなく低迷が続き2010年にはアメリカは景気脱出期に入ると思います。ヨーロッパがそれに連動できるかどうかも日本の景気脱出には影響すると思いますが、ハードパスか、ソフトパスでまとめたように、どうやって景気が回復していくかが問題です。化石燃料からの脱却がテーマとなるイノベーションが今後どんどん生まれてくると、石油産油国はどうなって行くのでしょうか。 単純な問題ではありませんが、そこにはビジネスのニーズがありそうですね。 私の仕事ではありませんが...