2012/10/30

【Japan】ひらまつ広尾の鴨フォアグラのキャベツ包み

 10月26日はワイフの誕生日なので、フレンチレストランで食事をということで今年はどこにしようかと悩みました。フレンチレストランは料理も高価ですが、それ以上にワインも高価なので、年に1度くらいしか行けません。今年は結婚10周年もあり、パリの三つ星レストラン「アルページュ」(パリ・ブルゴーニュ、そしてアンマン・死海(前編))に行ったので、2度めになります。その時にボーヌで飲み頃のワインを購入してあり、今回はワインの持ち込みができる店を探しました。

 候補に「レストラン ひらまつ 広尾」などがありましたが、昨年訪れた広尾の「ア・ニュ」(下野昌平さんの広尾「ア・ニュ」)などのように新進気鋭の下野シェフとは違い、ここは伝統的なフレンチの老舗です。フレンチの世界は、絶えず料理法や味のイノベーションが起きています。同じ広尾の「ア・ニュ」とは道路を挟んでいますが、味は対抗しているのだろうか、それともリヨンの「ポール・ボキューズ」のように伝統的なフレンチの味を守っているのだろうかと悩みましたが、同じ老舗の「タテル・ヨシノ」(閉店したタテルヨシノ芝店)も洗練された美味しいレストランだったことを思い出し、「レストラン ひらまつ 広尾」に行くことにしました。

さて、持ち込んだワインは白と赤の2本。
  • 白:コルトン・シャルルマーニュ BONNEAU DU NARTRAY(1991)
  • 赤:ヴォーヌ・ロマネ「クロ・パラントゥ」1996(ドメーヌ・エマニュエル・ルジェ)
  • 乾杯のグラス・シャンパーニュは、ドン・ペリの2000年。

Amuse-boucheアミューズブッシュ

 貝(名前を失念)と野菜の皿が登場し、そこにミルクとコンソメを合わせたようなあっさりとしたポタージュが注がれ、さっぱりとしていて美味しく、飲み干したい位。

Delice de poireaux au miel d’acacia et au champagne,
creme legere de champignonsポワローのデリス アカシアの香るシャンパン風味マッシュルームの軽いクリームと共に

 白ワインの後方に写っているのがそれです。シャンパン風味と上に乗っているマッシュルームのクリームも上品なマッシュルーム風味がしました。

Foie gras de canard au chou frise, jus aux truffes

 鴨フォアグラのキャベツ包み トリュフのジューソース

 ひらまつの開店当初からあるスペシャリテです。ホームページには、「香ばしくソテーしたフォアグラと風味豊かなトリュフを重ねキャベツで包み、トリュフのジュにコニャックやマデラ酒を加えたトリュフソースで仕上げる一品。」とあります。しかもソースの味わいは当時のままとか。ソースが特に美味しかったです。開店当初からのスペシャリテというのも頷けます。キュートな甘さは、マデラ酒なのでしょうか?蜂蜜が入っているのかも。このソースは、美味しすぎて皿をもってペロぺロと舐めつくしました。というのは嘘ですが、実際舐めたかった位です。フォアグラとトリュフを包んでいるキャベツは、ちりめんキャベツ(別名サボイキャベツ)フランスのサボワというところで改良されたのが由来だそうです。この縮れにソースが絡むのでしょうか?キャベツのしっかりした食感も良かったです。



 ナイフを入れると、中からフォアグラの肉汁がジュワッと出てきて、ソースと混ざり、旨さが倍増します...

Homard entier roti sur pousses d’epinards au corail, sauce vin jaune
 オマール海老のロースト コライユの香りをのせたホウレン草の若葉添え 

 ヴァンジョンヌのソースと共に これもまたソースが美味しかった。海老の火の通り具合もちょうど良く、ヴァン・ジョーヌの風味がベストのマリアージュでした。あっという間にお皿が空に。。。 白ワインを飲み干し、ここで赤ワインに。




Bœuf grillé, légumes aux épices, sauce vin rouge au poivre noir 
特選和牛ロースの炭火焼 エピスの香りをつけた野菜 黒胡椒風味の赤ワインソース

  近頃年のせいか、牛の霜降り肉は脂が多すぎて食べることができず、赤身肉なら何とか食べることができます。ロースという事で悩みましたが、久々に牛をいただいてみました。炭火焼で余分な脂も無くなり、赤身の良質な旨味で、あっという間に平らげました。付け合わせの野菜も、それぞれの味がしっかり出て堅さもちょうど良かったです。

 写真は無いですが、チーズもいただきました。これからが旬の、モンドールとエポワスとシェーブル。食後の赤ワインとチーズ、幸せです。

 Poire caramelisee et biscuit leger au chocolat accompagnes de glace au caramel sale au sel de Maldon 洋梨のキャラメリゼと軽やかなビスキュイショコラ マルドンの塩を使ったグラスキャラメルと共に

 アイスクリームも塩を使っているのでさっぱりと、3種とも甘さ控えめで最後まで苦も無く胃袋の中に入って行きました。 しかし、二人で2本の持ち込みは多すぎました。。最後にはかなり酔ってしまいました。 次回からは、持ち込み1本にすることにしましょう。 「レストラン ひらまつ 広尾」は料理のコースもバランスが取れており、伝統を守りつつ今の時代に合わせた味が楽しめます。 その後、二人でフラフラと西麻布4丁目の「SHOT BAR」(ショット・バーという名前はこの店から生まれた)に立ち寄り、西麻布界隈の情報などを仕入れて帰りました。

2012/10/15

【Japan】大雪山 旭岳と旭山動物園と札幌






 10/8、9、10日と家族で北海道旅行に行って来ました。毎年1回の家族旅行はダルマ弁当の貯金箱に貯めた500円玉の合計で行き先が決まるのですが、昨年は飛行機で北海道に行くぐらいの貯金が貯まりました。


  1日目は富良野をまわり大雪山 旭岳までロープウェイで上がりましたが、すでに紅葉真っ盛りで、1週間遅れたら初雪に遭遇していました。真夏の大雪山系のトムラウシ山での遭難事故は記憶に新しいですが、日陰の寒さは雨と風で低体温症になるのも頷けます。


 翌日は有名な旭山動物園へ。
 ストレスがなく伸び伸びとしているペンギンに比べて、クマは狭い空間なのか、ウロウロと同じ所を歩きまわっています。おそらく動物により最適の空間と広さが違うのでしょうが、それにしてもヒグマはかわいそうなくらいイライラしています。
 旭山動物園は旭川市の経営のようですが、気配りが行き届いており、電動車椅子なども無料で貸し出してもらい快適に坂道も移動できました。


 旭川から札幌に移動し、時計台やBoys,be ambitiousのクラーク博士の像などの名所を回りました。

ちなみにBoys,be ambitiousの全文は、

Boys, be ambitious! Be ambitious not for money or for selfish aggrandizement, not for that evanescent thing which men call fame. Be ambitious for the attainment of all that a man ought to be.

Be ambitious for money in this year
今年のダルマ弁当にはいくら貯まるのでしょう...