2018/12/10

【Japan】七沢温泉のボタン鍋(猪鍋)と江の島の野良猫


 2018年12月9日(日)、10日(月)と丹沢山麓の七沢温泉に1泊の旅行に出かけました。旅行というほどの距離ではありませんが、丹沢山系は日本で一番山蛭の多い地域なので、鹿や猪などのジビエがたくさん生息しています(写真はどこの田舎にもありそうな七沢川の風景)。


 七沢温泉は豪華な温泉街でもなく、近所の人たちが法要などで利用する温泉宿が数件ののどかな温泉地です。お湯はツルツルの美人の湯系の泉質で、料理はジビエなどの山の幸と相模湾から獲れた新鮮な魚が食べれる温泉です。お気に入りの宿は大山登山(丹沢大山と小林多喜二)で偶然知った福元館(宿の部屋の電話は懐かしのダイヤル式)。


 とにかくボタン鍋(猪鍋)が食べたくて訪れたのですが、ボタン鍋なのに今回は牡丹の花が咲いていないのです。


 前回(ボタン鍋とペンシルロケット発射場)訪れたときのボタン鍋(猪鍋)の上の写真と比較しても一目瞭然の違い。宿の人に理由を尋ねると「板前さんが変わった」とのこと...


 イワナの塩焼きですが、これは前回はなかったものなので、牡丹の花のようなボタン鍋が、脂身の少ない猪肉に代わったことによって追加されたメニュー...
 とにかくがっかりしてしまって、猪肉をネットで取り寄せて自分で作ることを決心し、美味しい味噌出汁の味を舌に残すことに徹しました(笑)
 相変わらず温泉は気持ちよかったので、何度も入り、疲れを癒し、翌日は江の島を目指しました。バスや電車を乗り継いでゆっくりとした平日の旅です。


 相模湾は波が穏やかで観光客も少なく、名物のトンビを眺めながら江の島に向かいます。


 江の島と言えば野良猫ですが、神社の近くにたくさんいた野良猫は1匹もいません。野良猫用にコンビニ猫餌を買ったのに残念、と思いつつエスカレーターで江の島を登り、中腹に着いたら、野良猫が茂みに1匹たたずんでいました。



 少し行くとお茶屋さんの店の中に太った野良猫が数匹いました。餌をたくさんもらっているようで、丸々と太った野良たちです。お茶屋さんで野良猫の写真が売っていて、その売り上げを餌代にしているようです。


 ボタン鍋は残念でしたが、心地よい温泉と野良猫に癒されたのどかな休日になりました。さっそく帰ったら猪肉やら鉄鍋などを検索し注文しました(笑)

2018/10/08

【Japan】タヌキとキツネと本白根山の紅葉


 嬬恋プリンスホテルの無料宿泊券をもらったので、10月7日、8日と紅葉真っ盛りの本白根山周辺の嬬恋プリンスホテルと万座プリンスホテルを訪れました。

 新幹線で高崎まで行き、そこからレンタカーで嬬恋プリンスホテルを目指しました。途中、幕末の役人であり、明治のグランドデザインを描いた、大好きな小栗上野介の権田村を通過したので、ちょっと寄り道です。


 権田村の河原で処刑された小栗上野介は、騒ぐ村人たちに対し「お静かに」という一言で露と消えました。その処刑場に立つ旗は台風の影響からか破れてしまっています。


 胴体だけ埋葬された東善寺も訪れましたが、養子の又一と並んだ墓石はいつみても心が痛みます。処刑された首は別の場所に埋葬されていたようですが、1周忌に村人が掘り出し(盗み出し)てこの墓に埋葬したそうです。小栗の人柄が偲ばれますね。


 嬬恋に行く途中で草津温泉に立ち寄り、村民も利用する無料の温泉「白旗の湯」に入りました。中には2つのお湯があり、熱い方は午前中は46.5℃とのことで、江戸っ子の好む熱さではありますが、私は一瞬で降参です。少しだけ低い湯(おそらく44℃ぐらい)に浸かり、相変わらず気持ちがいい草津温泉に満足満足。


 草津のお湯はいくつか種類がありますが、白旗の湯が「源頼朝」が好んだ湯で、近くに源泉があります。


 さて、嬬恋プリンスホテルに着いてまた温泉ですが、無色透明で草津温泉とはまったく違う湯質です。浅間山と本白根山が左右に見え絶景の温泉です。

 夕食はレストランで、コース料理をアルザスワインとともにいただきましたが、テーブルの番号札にタヌキの写真があったので、お勘定のとき「タヌキが来るのですか?」と尋ねたら、夏場はほぼ毎日レストランの庭に出没しているそうです。餌付けしているのかは分かりませんが、親子タヌキの写真がレジに貼ってありました(笑)


 翌日は万座プリンスホテルの温泉に入るため紅葉の道路をドライブです。途中で野生のキツネがふらふらと車に寄ってくるので、車を止めると、こちらに走って向かって来るのです。すぐ近くまで来てズボンの匂いを嗅いで、何か食べるものを欲しています。写真は私たちが何の食べ物も持っていないと分かり他の人の方に行くところです。きっと誰かが餌付けしたのでしょうか...


 万座プリンスホテルまでの道のりは紅葉スポット満載です。忙しい毎日を忘れ自然に接するとストレスが溶けていきます。

 硫黄臭の強い万座ホテルの露天風呂に入ると注意書き、「キツネに噛まれるので手を出さないでください」「キツネを見かけたらフロントまで」とありました。ホテルの露天風呂にもフラフラ出現しているのですね。


  本白根山周辺の2つのホテル。嬬恋プリンスと万座プリンスにはそれぞれタヌキとキツネが健やかに過ごしています。交通事故に遭わないことを祈りつつ、朝採れの新鮮なキャベツを購入して帰路に着きました。