2012/07/04

【Japan】金沢犀川のゴリともみじの種


 父親の命日が7/11日なので、毎年その前後に家族で墓参りをします。
 岐阜県の郡上市白鳥町までのルートは①東京→名古屋→郡上、②東京→北陸→郡上、③東京→松本→郡上の3ルート。
 ①は新幹線+車、②は飛行機で富山空港か小松空港+車、③は特急あずさ+車ですが、今回は②で小松空港から郡上に入り、墓参り。その後金沢で一泊して帰るというコースにしました。

 7/1日に郡上に着いたら土砂降りでしたが、カッパを着て汚れたお墓をしっかり掃除。お参りも終わり、いつもの「いろり料理 さくら」でランチです。


 毎年、「長良川の天然の鰻が獲れたら食べたい」と頼んであるのですが、鰻は1週間程度しか水槽で生きないので、なかなかありつくことができません。そもそも長良川の天然鰻は非常に貴重なもので、獲れる量にも限りがあります。今年は食べれるかどうか心配でしたが、なんと700-800gのものが上がりました。

 一昨年は500g&400g(実にうまい長良川の天然鰻と下呂温泉その前は1kg(驚異の美味しさ、長良川の天然鰻(1Kg)。鰻重1杯で200-250gぐらいの鰻を使うと「特大鰻」と表現されていますから、700-800gは超特大になりますね。

 いつものように天然鮎の塩焼きやアマゴの甘露煮を、鰻を待つ間に頂くのですが、この「いろり料理 さくら」の味付けは田舎なのに、濃くなく、上品な薄味で、甘露煮にも山椒でさっぱりと炊いてあります。
東京に住んでからフライフィッシングに行く事がなかったので、アマゴやイワナが懐かしく、関東か東北の渓流釣りも楽しみたいなと、思いながら味わいました。



 半身は白焼き、半身は蒲焼でお願いしたものが、こんがりと焼けて来ました。

 鰻は海がら遡上し、長良川に住み着くのですが、清流に住んでいるので東京で食べる利根川などの天然鰻と違い泥臭さがまったくありません。しかも、身の脂がすっきりとして、東京のどんな名店の鰻も格下に感じる繊細な味わいです。

 ちなみに、今年は養殖鰻が高く、地産地消の天然鰻が良く獲れたので、仕入れ値があまり変わらなかったそうです。


 満足感一杯で、次の目的地の金沢に向かいます。

 金沢城や兼六園が近い「金沢白鳥路ホテル」を予約。

 金沢そのものは数回訪れていますが、加賀料理を食べたことがなかったので、夕食は加賀料理コース。昼の鰻に続いて高カロリーなのが、気になりますが、東京に戻ってから調整しましょう。
治部煮はカモに小麦粉をまぶし料理しますが、なぜ片栗粉でなく、小麦粉なのかを尋ねてみましたが、理由は分かりません。推測ですが、殿様への献上品だったとのことなので、江戸時代は片栗粉より小麦粉の方が貴重だったのかも知れません。加賀料理が全体的に甘みがあるのも、当時貴重な砂糖を使ったからではないでしょうか。ちなみに九州醤油が甘いのは、長崎には当時貴重なあ砂糖がたくさんあり、それを醤油に混ぜたからとのこと。


 ゴリの唐揚げ。
 犀川でゴリが獲れるのですね。
 ちなみに郡上市の方言では「カブ」と呼び、日が暮れると夜9時ぐらいまで動き出すので、それを獲り、1匹20-30円で料理屋に売るのが、子供の頃の夏の稼ぎでした。カブは開いて、鰻のタレで蒲焼して食べるとおいしいらしい。


 赤い種が付いたもみじが刺身に飾ってありましたが、もみじの種というものも初めて知りました。いつも遠くでもみじを見ていたので気づきませんでした。


 このホテルの朝食で発見したのは「いしり」という醤油です。魚醤の一種ですが、イカの内臓などを発行させて作るとのこと。美味しかったので購入し、蕎麦出汁で食べて見ましたが、一味違う蕎麦が味わえました。浅漬などでも美味しいとのこと。


 7/2日の午前中は、坂の多い金沢城と兼六園の散歩2時間で、昨日のカロリーは消費(笑)



 飛行機搭乗まで時間があったので、橋立漁港に行きランチです。この漁港は石川県のカニの水揚げ量がNo1で、近くに料理旅館がたくさんあります。
「マルヤ水産のしんとく」に立ち寄りましたが、魚売り場で魚を選び好きな方法で調理して食べる方式のお店です。ノドグロやら甘鯛の半身は刺身、半期は塩焼き。そしてメバルの煮付けなど、ここ3日間は魚づくしです。


 飛行機の中から白山が見えましたが、7/1日が山開きだったのですね。弟家族と登ったこと(白山の雲海に浮かぶ素晴らしい朝日)が懐かしい。。

 羽田に着き、乗客はタラップで降りるのですが、足の悪い母親は車椅子に乗り、そのまま「パッセンジャー・ボーディング・リフトバス」で降ろしていただきました。たった一人のために多くの人手と手間をお掛けしましたが、航空会社のサービスは素晴らしいですね。