パレスチナ人はイスラエルが建国された1948年にパレスチナの地から追い出されたり、虐殺されたり、支配する側が支配する地に住む人たちに行う民族浄化が平然と行われました。それをパレスチナの人はNAKBA(大惨事)と呼んでいます。ドイツで起きた民族浄化のホロコーストと同じことが、1948年イスラエル建国により行われていたのです。映画の中で、パレスチナ人の人がNAKBA記念館(エルサレム郊外のホロコースト記念館と同じこと)の館長(と言っても民家の2階の小さな部屋が記念館)は、
「ホロコーストで殺された人は人で、NAKBAで殺された人は動物か」「WHY?」
と静かに語っていました。ホロコースト記念館でコーラを飲む若者を嘆くユダヤ人。NAKBAとホロコーストは同じとだとするイスラエル人とパレスチナ人の「ナクバ60」共同プロジェク。イスラエル側にもいろいろな人がいます。
しかし、民族浄化などということはいつから始まったのでしょうか?昨年の5月にヨルダンを旅しました。ぺトラの遺跡からキングスハイウェイを北上し、目的地のネボ山に行きました。ここからヨシュアはジェリコに進行し、カナンの地を自分たちのものにしたという「ヨシュア記」に出てくるネボ山です。このネボ山から眺める景色は、眼下に死海、その向こうにエルサレム、そして右にはヨルダン川と世界最古の街、ジェリコ。旧約聖書の歴史をそのまま眺めることができます。日本ではあまり読まれないというヨシュア記。民族浄化のルーツはNAKBAまで延々と繰り返されています。
今年の夏休みには、フランクフルトのゲットーの跡地を訪ねる予定です。
Hamsaさん
返信削除ご存知かもですが、下記の本を推奨致します。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4901391313.html
著者は改めて私がご紹介する間でも無いと思いますが…(笑)
goさん、推奨ありがとうございます。たぶん、この本は読みません(笑)。最近は、古い本ですが、遠藤周作の「死海のほとり」を読んでいます:-)。
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