2011/01/14

【Seminar】マイクロファイナンスとBOPビジネス

アライアンスフォーラムTweetJICAマイクロファイナンスの公開セミナーがあるとのことで申し込み、昨日参加してきました。

IT業界で1980年代のマイクロチップが出現したころに「マイコンとは何か」「マイクロプロセッサーの未来は」「8080、Z80,6809とは」というセミナーが盛んに行われ、数億、数十億円の大型コンピュータ全盛の頃に手のひらに乗るマイコンを理解するセミナーから30年が経過しました。
そしてIT産業はすでに成熟産業となり、テクノロジーというより、利用技術としてのTwitterやFacebook、ソーシャルゲームなどに行き着きました。IT業界に身を置くものとしてそれらを使うことはありますが、8bitマイコンのように未来を感じることはなかなかできないものです。もちろん、次から次へと出現するサービスを否定しているのでなく、これらは「流行」のもので「不易」なものでなく、それなりに使えば便利なものというだけのことです。

先進国ではお金がお金を生むファイナンシャルエンジニアリングによりアメリカでリーマンショックが起こり、ヨーロッパに飛び火し、世界は苦しんいます。そんなときに貧困国では大きなお金でなく「マイクロなお金」で経営を行う金融、マイクロファイナンスが出現しました。現在、マイクロファイナンスの会社はインドやメキシコで上場するほどになりました。
大型コンピュータ全盛の1980年代に出現したマイコンと、ファイナンシャルエンジニアリング全盛だった2000年代に出現したマイクロファイナンスには共通の「希望」を感じます。

・マイクロファイナンスとは
(給与所得者でない)貧困層向けの貯蓄・融資・送金・保険等全ての小口金融サービス。

・マイクロファイナンス機関
マイクロファイナンス機関、商業銀行・ノンバンク・NGO/CBO(Community Based Organization)・協同組合/自助グループ等。政府の規制・監督対象になっていないものが大半。

途上国では27億人は未だに公式な金融サービスを受けていないそうで、銀行口座すらない状態です。金融サービスを行う側は政府の規制・監督対象になっているところは150程度と少ない。未整備でいろいろな問題はありますが、例えばバングラデッシュで、観光客に竹細工を100円で売りたいと思っている人が、その原価を負担できず働く先がなければ、マイクロファイナンスで借りることができるのです。マイクロファイナンス機関は、預金やマイクロファイナンスファンドに投資する富裕層から集めた金を、利子28.2%(平均)で貸し付けます(28.2%:8%資金調達、11%業務経費、3%貸し倒れ引当金、6%利益)。95%~98%の方は返済され双方の事業が成り立ちます。JICAそのものは20億円をマイクロファイナンスに資金支援をしているようですが、大きな金額でなく少額でたくさんの貧困層の人が自立できる可能性を秘めています。

日本の金融業界でもマイクロファインスファンドに投資するところも出てくると思いますが、アジア、インド、アフリカなどの途上国では金融の知識そのものを普及させることや、途上国の27億人のうち20億人は携帯を持っているので、日本の確立したネット銀行などのIT技術(開発投資の終わった技術)、多言語システム(グローバルWebブランディング)など、日本のやれることはたくさんありそうです(いくつかの企業はすでに取り組んでいます)。

・マイクロファイナンスファンドの一例
 Developing World Markets(日本)

今回のセミナーは金融の側面主体の話でしたが、BOPビジネスもグローバル展開を行う日本企業には必要なことではないでしょうか。

BOP(Base Of the economy Pyramid)ビジネスとは
CSRとの違い

ちなみに利子のないイスラム金融での適応はどうかと質問をさせていただきましたら、イスラム圏ではこれからアジャストされるのではないかとのこと。
        

2 件のコメント:

  1. 歴史はアジアからはじまり、21世紀にアジアにもどると言った人もいるけど、イスラムに戻るというのもありかと。
    kmastu

    返信削除
  2. サッカーのワールドカップにあるようにミドルイーストはアジアの西の端です。日本は東の端。

    返信削除