2010/08/11

【Coffee Break】スイッチのONとOFFと高杉晋作


 今週はお盆休みの企業が多く少し暇なので、日本の歴史、特にNHKの龍馬伝で描かれる明治維新について考えてみました。明治維新は社会体制を転換する政権交代だったのでしょうが、現状に不満のある人たちの中で、誰がスイッチをONにしたのでしょうか。「明治体制」←「明治維新」←「大政奉還」←「薩長連合」←「長州討幕へ」←「元治の内乱(功山寺挙兵)」←「松下村塾」という流れの中で活躍した人はたくさんいたと思いますが、松下村塾出身の高杉晋作がクーデターを起こし長州藩の主流を「親幕府から統幕」にひっくり返していないことには明治維新は始まりません(1つの藩に2つの体制があった)。薩摩が単独では何もできなかったと思います。高杉晋作は「たったひとりで挙兵」し、明治維新のスイッチがONとなりました。

 そして、スイッチをOFFにしたのは大政奉還を行った徳川慶喜でしょう。OFFにせず、政権交代はなく、既存の体制をバージョンアップしようと、徳川慶喜に頼み込み解任された小栗上野介(小栗上野介の口癖)。しかし明治は小栗のグランドデザインを採用、そして製造業立国へ。途中の様々な出来事は自然な流れの中での出来事のように感じますが、最初の高杉晋作のONがなければ何事もはじまらなかった訳です。最初にONをした人は、往々にしてその使命はONをすることであり、物事が達成される前に消えてなくなるものですが、明治維新のスイッチをONにしたのは高杉晋作の「元治の内乱」(功山寺挙兵)、明治体制のスイッチをONにしたのは小栗上野介の「横須賀造船所」でしょう。

 高杉と小栗は面識があったかどうかは知りませんが、たまには日本の歴史を考えてみるのも面白いものですね。
    

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