2010/08/20

【Japan】東京のお盆と花火


 一般的に8月15日はお盆ですが、江戸時代から地方出身者が多いため、7月15日に江戸・東京でお盆を済ませ、故郷に帰り8月15日にもお盆を行うという習慣になったようです。今年も8月15日前後のお盆休みの東京は人や車が少なく過ごしやすい街になりました。

 お盆前の8月14日は晴海埠頭で「東京湾大華火祭」があり、お盆後の8月19日には神宮球場で「神宮外苑花火大会」がありました。前者は自宅の南側のベランダから六本木ヒルズで遮られ左半分、後者は西側のベランダから青山ザ・タワーに遮られ左半分の花火しか見えませんでしたが、花火は大きな爆発音とともに光り、上空から花火を見る企画でヘリコプターが頭上を旋回。 目を瞑り、ここが東京でなく死海周辺の国々にいると想像すると、花火とヘリコプターの音はまるで戦場です。8月15日は「終戦記念日」と名付けたいう敗戦の日。その日、外苑前に残った建物はNTTだけ、渋谷まで何もかも崩壊し見渡せたと。赤坂も溜池も焼け野原。江戸時代から東京に在るお寺の住職に伺った話です。 1959年生まれの私には戦争体験はありません。体験を語ることができなくとも、私たちの年代だからこそ未来に対して何かできることがあるのではないか...

 暑い夏ももう少しで一息つけそうです。
       

2010/08/11

【Coffee Break】スイッチのONとOFFと高杉晋作


 今週はお盆休みの企業が多く少し暇なので、日本の歴史、特にNHKの龍馬伝で描かれる明治維新について考えてみました。明治維新は社会体制を転換する政権交代だったのでしょうが、現状に不満のある人たちの中で、誰がスイッチをONにしたのでしょうか。「明治体制」←「明治維新」←「大政奉還」←「薩長連合」←「長州討幕へ」←「元治の内乱(功山寺挙兵)」←「松下村塾」という流れの中で活躍した人はたくさんいたと思いますが、松下村塾出身の高杉晋作がクーデターを起こし長州藩の主流を「親幕府から統幕」にひっくり返していないことには明治維新は始まりません(1つの藩に2つの体制があった)。薩摩が単独では何もできなかったと思います。高杉晋作は「たったひとりで挙兵」し、明治維新のスイッチがONとなりました。

 そして、スイッチをOFFにしたのは大政奉還を行った徳川慶喜でしょう。OFFにせず、政権交代はなく、既存の体制をバージョンアップしようと、徳川慶喜に頼み込み解任された小栗上野介(小栗上野介の口癖)。しかし明治は小栗のグランドデザインを採用、そして製造業立国へ。途中の様々な出来事は自然な流れの中での出来事のように感じますが、最初の高杉晋作のONがなければ何事もはじまらなかった訳です。最初にONをした人は、往々にしてその使命はONをすることであり、物事が達成される前に消えてなくなるものですが、明治維新のスイッチをONにしたのは高杉晋作の「元治の内乱」(功山寺挙兵)、明治体制のスイッチをONにしたのは小栗上野介の「横須賀造船所」でしょう。

 高杉と小栗は面識があったかどうかは知りませんが、たまには日本の歴史を考えてみるのも面白いものですね。
    

2010/08/02

【Japan】福井の半夏生鯖もヘシコもノルウェー産とは複雑な気分


 週末に財布を買うために久しぶりにソメスサドルに行きました。ソメスは日本で唯一の馬具メーカーで、フランスのエルメスのように革製品を製作・販売しています。海外ブランドのように名前は有名ではありませんが、丁寧な仕上がりなので、カバンなどはソメスのものを利用しています。ソメスに行く途中に福井県のアンテナショップを見つけ、店内を覗いてみることにしました。福井の名物と言えば「焼鯖」とイメージがあるのですが、大野市は7月2日の半夏生(はんげしょう)に焼鯖を食べる習慣があるらしく「半夏生鯖」が売っていました。福井県大野市は故郷の隣村なので、懐かしくさっそく購入。自宅でパッケージを見て驚きですが、鯖の産地が「ノルウェー」。今まで「越前鯖」というと越前(日本海)で取れた鯖とずっと思っていたものが、「ノルウェー産」だったのです。少しショック。日本海では鯖が取れなくなっていたなんて、、。へしこもノルウェー産です。ノルウェー産がおいしいことは確かですが、複雑な気分でした。