2016/10/22

【Japan】小栗上野介忠順とヴェルニー


 今まで横須賀のヴェルニー公園は車でしか訪れたことがなかったので、今日は電車で訪れゆっくりと散策しました。秋のローズフェスタが終わったばかりなので、まだ開花したいろいろなバラを楽しむことができました。写真は「桜木」という桜に似たバラです。バラの向こうに見えるのは横須賀らしい潜水艦です。


 ヴェルニー記念館の解説によると、日本ではじめてメートル法を採用したり、日曜日を休みしたのは横須賀製鉄所だったようです。

 「就業に関しては、さまざまな規則が協議されました。就業時間は西洋時間で10時間とすること、フランス人は原則として日曜日を休業とすること、などが取り決められました。しかし、日曜日の習慣がなかった日本人は、日曜日も就業するため、フランス人の何人かは、これを監督するために日曜出勤を余儀なくされました。」

 幕末の小栗上野介忠順が構想した横須賀製鉄所(フランス人は造船所を意味するarsenalと呼んでいたが、日本語では製鉄所を訳された)はフランス人技術者であるヴェルニーとのペアシステムで構築された訳です。その後、ヴェルニーは灯台建設や富岡製糸工場に関与し、日本の製造業の礎(0 to 1)となりました。


 ヴェルニー公園には小栗上野介忠順とヴェルニーの銅像がペアで並んでいます。二人の功績はヴェルニー記念館で無料で配布されている小冊子にコンパクトにまとめてあります。


 このブログでも小栗上野介のことは何度も触れていますが、先見性のある人というのはこういう人のことなのでしょうね。


 ご存知のように横須賀製鉄所は日露戦争を勝利に導き、日本は太平洋戦争まで突っ走ってしまいます。

 ヴェルニー公園から見える軍艦...

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