2011/02/21

【Japan】丹沢大山と小林多喜二



 2/19,20日と近場の丹沢 大山にトレッキングに行きました。トレッキングは昨年の9月の至仏山以来なので4カ月ぶりです。大山は神奈川県で海にも近いし雪もないだろうと考えていましたら、とんでもない。調べると山頂付近は軽アイゼンが必要とのこと。当初の予定では2/11,12日に計画していましたが、都内でも雪で、宿を翌週にずらし大山へ。コースは日向薬師コースで、七沢温泉に1泊するものでしたが、大山山頂はチラホラと雪、相模湾の薄っすらと見える程度。同じ神奈川県の金時山(金時山の富士山NG)のときも富士山に嫌われましたが、今回も雄大な眺望はNG。下山は雪も残っており、ワイフと二人でアイゼンを装備し見晴台へ。そして道路に出て日向薬師から七沢温泉まで2時間強で峠越えと、計7時間のトレッキングでした。

 七沢温泉に着いたときは二人ともクタクタ。予約した宿は福元館という宿ですが、サイトによると、小林多喜二を匿っていたらしく、離れの部屋、色紙などがありました。DVDで蟹工船を見たときは、映画の出来の悪さに早送りしてしまいましたが、1930年代の当時の会社と従業員の関係は厳しい対立が思想的にもあったのかも知れません。残念ながらその時代を生きていないので分かりませんが、1980年代になると労働運動をあまり聞かなくなった記憶があります。おそらく円高で生産拠点を海外に移す企業が増え、「生活防衛=企業防衛」という認識が出てきたからかも知れません。それまではストライキで電車や飛行機が止まったりすることが度々ありました。日本の会社組織が民主的になるのに50年以上かかり、そして会社が株主のものという考え方からマネーゲームを生み出し、2009年にはリーマンショックでグローバル不況になってしまいました。

 最近、中東で起きている民主化革命はどれくらいかかるのでしょう。シーア派の強い国、スンニ派の強い国により、イランのようにイスラム国になってしまうケース。あるいはトルコのようになるケースがあるでしょうが、民主化は簡単にすぐできることではないでしょう。「小林多喜二の時代と中東の民主化の比較」を考えるきっかけになったトレッキングでしたが、足が筋肉痛の日々が2,3日続きそうです。

 それにしても福元館の牡丹鍋はおいしかった...

      

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