11/25、26と和歌山県の串本に行きました。現在のトルコは中東地区におけるリーダー的存在になりつつあり、オスマン帝国時代の再来のような勢いがあります。これはガザ支援船をイスラエルが強襲したり、ダボス会議でトルコのエルドアン首相がペレス大統領と堂々と渡り会ったことがきっかけになりました。
「世界一の親日国」と言われるトルコが親日になった理由のひとつに、和歌山県串本におけるエルトゥールル号事件があります。それがイラン・イラク戦争時のテヘランからのトルコ航空による日本人救出につながったということも日本ではほんとんど知られていません。
串本は羽田から南紀白浜空港までは飛行機、その後はレンタカーで1時間ぐらい海岸沿いを走るのが便利なコースです。
太陽の光が暖かく、穏やかな夫婦波。紀伊半島は沖には黒潮が流れ、関東に向かう多くのタンカーが航行します。
途中、串本海中公園に立ち寄り、水槽を覗き込むとフエフキダイが泳いでいました。沖縄ではこれをマース煮にして食べる高級魚です。
ウミガメの水槽の出口にウミガメを触ってもらうように飼育員の方がいました。アカウミガメを手の平に乗せましたが、親切に説明をしていただき、ホスピタリティーに溢れています。
ここには海中展望塔もあり、水中の様子を眺めれるのですが、紅海のエイラットに行ったときに同じような海中展望塔で、沖縄やグアムなどと種類の違う紅海のサンゴを見て驚いたことを思い出しました。
海中展望塔の周りのグレ(メジナ)。餌付けされており通常岩場にいるグレが群れていました。ここでも入館の受付の人が丁寧に海中展望塔の近くに3年前ウミガメが来たとか、今年は沖のダイビングスポットでジンベイザメが出たとか、親切です。
本州最南端の潮岬です。潮岬灯台は日本の灯台の父、英国技師のブラントンさんがフランスのヴェルニーさんの指導で設計したものとありました。ヴェルニーさん(
ヴェルニー記念館と柴漁港)といえば小栗上野介が横須賀製鉄所設計のため日本に招いた人です。
質素なトルコ記念館の建物。
日本とトルコ友好のシンボル。
その日に宿ヒル・トップ和田金の石焼き。豪快な漁師料理で量が多く食べきれません。豪華なホテルではありませんが、温泉は家族風呂でゆっくりと落ち着いて過ごせる小さな宿です。
串本はペリーが浦賀に来航する62年前に米国のディ・ワシントン号が来航したらしく日米修好記念館があります。この写真は屋上からの夕日。
トルコ記念館に売っていた「
トルコ 世界一の親日国」(森永尭 著)より、
『串本町は、本州最南端に位置する、奇岩の多い極めて美しい海岸の町である。有名な民謡串本節「ここは串本、向かいは大島」で謡われる、優しい人々が住む町なのだ。トルコに関心のある日本人は、先ずこの地を訪れるようお勧めする次第である。』
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