無言館は第二次大戦に出兵したり、結核で亡くなった無名の画家の作品を遺族の方から預かり展示している美術館で、館長の窪島 誠一郎さんは水上勉さんの息子さん。戦地から家族への手紙にもデッサンなどが書かれていましたが、このような施設があると、残された絵も多くの人の目に触れることができますね。
さて、無言館からウォーキングが始まり、前山寺、龍光院へ。
曹洞宗の禅寺の龍光院で予約しておいた精進料理楽しみました。
(八角三重の塔)
あじさい小路を歩き、塩田城跡地、塩野神社、中禅寺 薬師堂、そして別所温泉に入り、安楽寺 八角三重の塔、北向観音堂。
この地は、優秀な宮大工さんが多かったのでしょうか、ユニークなお寺が多い。茅葺の寺の屋根などは、はじめて見ました。
約10kmのウォーキングの目的地は別所温泉の大湯。地元の温泉で150円と破格の値段です。お湯の中でゆっくりとストレッチを行い上田駅前のホテルに戻ります。最近、温泉などの宿の食事がバイキングや、どこでも同じような食事が多いので、地元の料理を求め、夕食は地元の店で済ますことがあります。今回も上田駅前近辺で日曜営業の店に入りました。
長野県の人はサバの水煮缶が好物らしく、居酒屋の定番メニューになっていました。その他、注文したものはイマイチ。どうやら若者向きの店に入ってしまったらしく残念な夕食になってしまいました。
翌日はコーヒーを飲みに「じねんや糸川」へ立ち寄りました。ここは糸川英夫さんが晩年を過ごした自宅で、友人たちと飲み明かしたところです。数年前から近所の人たちが喫茶店として営業をしており、久しぶり(1999年2月以来)に訪ねてみました。
(ペンシルロケット)
友人から、上田に来たら「つけば」をぜひ、と連絡をもらったので、「つけば」とは何かを検索し調べてみました。すると、産卵期のウグイが産卵しやすい小石を敷き詰めた「つけば」で、ウグイを獲る漁のことを「つけば漁」というらしいのです。生まれ故郷が長良川の上流(郡上市白鳥)のため、ウグイを食べる習慣がないためか、少し抵抗がありましたが、産卵期のウグイをつけば漁で獲り、塩焼で食べる「鯉西」という千曲川辺のつけば小屋を訪ねてみました。
ヤナのような感じです。
産卵期はオレンジ色の縞模様になるウグイ 。鮎のように草食でないので、ウグイは水槽で3日ほどおいて腹の中を空っぽにしてから焼く。
一人前1200円で2匹、ウグイは鯉科で骨が固く、身しか食べませんがカマスのような味。
学生時代にアルバイトを行っていた居酒屋の名前が、六文銭(名古屋市今池)だったので、勇気凛凛 六文銭の旗印が懐かしく写真に収めました(2016年のNHK大河ドラマは「真田幸村」とのこと)。
今回のウォーキングは「じねんや糸川」「六文銭」と、20世紀(~1999年)までの過去を思い出す懐かしい旅になりました。
上田にご縁があったのでしょうか。
返信削除無言館、いきました。静謐、という感じで、こころがあらわれます。
しばらく上田にも、別所温泉いも言ってませんが、懐かしいです。
東京から車で3時間、新幹線で1時間ぐらいでしょうか。
削除夏は涼しくていいところですね。次回は避暑に訪れる予定です。
一緒に歩いているような気分になりました。
返信削除その辺には3度ほどいっています。
一度はサラリーマン時代に上田にあったオルガン(ミシン)針の工場見学、2度めはあの店を始める前のリサーチやイメージの収集、そして、数年前の無言館を中心としたおさらい旅行です。
それだけにとても懐かしく読ませていただきました。
その辺では、ウグイもですが、かつてはカラスも食べていたという話も聞きました。
カラスよりも鯖缶の方がいいように思いますが、怖いもの見たさに・・・。
上田の「カラス田楽」・・・岐阜県も食べていたようですね。
返信削除長野県はタンパク質が少ないためか、蚕の蛹も繭を取った後に佃煮して食べますね。
鎌倉の源氏は山海の豊富なタンパク質を食べ、平家は干物のようなものばかり食べていたため負けたという説もあるぐらいタンパク室は重要でしょうね。
徳川に真田が勝てたのもカラス田楽とウグイと蚕などのタンパク質を摂取を怠らなかったからかも…
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%B7%E3%83%9C%E3%82%BD%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9
日本においては北海道の一部、秋田県、長野県、岐阜県などでかつて食用に供されてきた。なかでも有名なのが長野県上田市のカラス田楽という郷土料理である。岐阜県においても、大正中期ごろまで地元の肉屋でカラス肉が売られていたという。