この写真はAYANAの敷地内にある海辺の絶壁に沿った小規模なプールから見た夕日です。
AYANAもそうですが、マリオットやハイアットなどの欧米のホテルは広大な敷地内にすべての施設を揃え、その中で消費のすべてを完結させようとするタイプのものが多くあります。AYANAまで行く道にはこのような風景があり、その敷地内と外とのギャップに戸惑いを覚えます。
AYANAは敷地内に海辺の岸壁にバーが造られていてバリ島の新名所になっています。海辺の岩を切り造られていることから、このバーはロックバーと名付けられ、近隣のホテルからもロックバーでカクテルを飲みながら夕日を眺めたい人達で夕刻は満員になります。
私たちも行きましたが、アジア人の人達がうるさく、カクテルも雑なので、ゆっくりカクテルを楽しむ、という雰囲気にはなりません。
バーカウンターから夕日を眺めてすぐに退散しました(笑)
話のネタとしてロックバーに行った、ということならいいのですが、ゆっくりと夕日を眺めたい方は、ロックバーの隣にあるAYANAの宿泊客しか入れない岸壁のプールがお薦めです。ここでカクテルを注文し、10ペアほどしかないサマーベットで静かに夕日を眺めるのが穴場です。
AYANAの宿泊者のみの贅沢な時間と空間ですが、隣のロックバーの喧騒から離れ、バリ島のひと時を楽しめます。
バリの食事はナシゴレン、ミーゴレンなど有名ですが、ナシチャンプルが美味しいですね。また魚を焼いただけのイカンバカールも有名です。ジンバランという地域の海辺に並ぶレストランでイカン(魚)バカール(焼く)をいただきましたが、焼き方が大胆です。
魚を選び注文できるので、イカ、エビ、マナガツオを注文しましたが、高価なマナガツオがこんな具合に焼かれてしまいます。
スペインの海辺でも魚を単に焼く料理がありますが、ふっくらと旨味を皮で閉じ込めるように焼かれていて、イカンバカールのように焦げ焦げではありません(笑)
ここでも夕日を見ながらの食事で、夕日は美しいのですが、騒々しい...観光地なので仕方ないですね。丸々1匹のマナカツオを自分で串で刺しふっくら焼いて食べたかった(笑)
久しぶりに軽く2ダイブしましたが、ログブックで確認すると久米島以来(久米島の沖縄県海洋水研究所と新産業)2年ぶりの41回目と42回目になります。はじめて泳いでいるウミガメを発見しました。
5日間の滞在中にTVのニュースでインドネシアの新幹線が中国に決定した、というニュースが流れていました。帰国後調べると日本政府に伝えられたのは9月29日だったようです。帰りの飛行機にあったジャカルタ新聞にあったインドネシア研究家の倉沢愛子さんの記事で、今年はインドネシアの「9月30日事件」のちょうど50年目であることを知りました。
「9・30 世界を震撼させた日――インドネシア政変の真相と波紋
一九六五年一〇月一日未明に、ジャカルタで軍事政変が勃発、半年後の一枚のスカルノ大統領が発したとされる命令書により、権限はスハルトへと移った。中国では文化大革命が起き、東南アジアにアセアンが成立し西側反共主義陣営の結束を固め、日本は大規模な経済進出の足掛かりをつかんだ。政変を主謀したとされたインドネシア共産党は非合法化され、党員は逮捕され殺され政治犯にされた(50万とも100万とも言われる)。国内全土に大虐殺の嵐が吹き荒れ、インドネシア経済を担っていた華僑への迫害がエスカレートしていく。膨大な一次史料と先行研究を踏まえ、いまだ謎に包まれた事件の真相を追究し、インタビューと現地取材を通して、事件の波紋の全体像を活写する。」
「9月30日事件」でインドネシア共産党が一掃され日本が一気にインドネシアに進出、その50年目が今年の9月30日。そして、中国の新幹線受注の発表が50年後の9月29日。インドネシアに合法化された共産党はもうないと思いますが、今回の商談は中国共産党の勝利になったのですね。
今回のバリ島は旅のスケジュールの関係で、偶然インドネシアの歴史を知ることができ、非常に参考になりました。
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