2014/05/13

【Japan】無言館からじねんや糸川

 5月12日から13日と、1泊2日で新緑の信州でウォーキングを楽しみました。信州上田駅前の宿泊予定のホテルまでレンタカーで乗り付け、電車とバスでウォーキングの起点の無言館へ到着。



 無言館は第二次大戦に出兵したり、結核で亡くなった無名の画家の作品を遺族の方から預かり展示している美術館で、館長の窪島 誠一郎さんは水上勉さんの息子さん。戦地から家族への手紙にもデッサンなどが書かれていましたが、このような施設があると、残された絵も多くの人の目に触れることができますね。

 さて、無言館からウォーキングが始まり、前山寺、龍光院へ。


 曹洞宗の禅寺の龍光院で予約しておいた精進料理楽しみました。



(八角三重の塔)
 
 あじさい小路を歩き、塩田城跡地、塩野神社、中禅寺 薬師堂、そして別所温泉に入り、安楽寺 八角三重の塔、北向観音堂。
 この地は、優秀な宮大工さんが多かったのでしょうか、ユニークなお寺が多い。茅葺の寺の屋根などは、はじめて見ました。


 約10kmのウォーキングの目的地は別所温泉の大湯。地元の温泉で150円と破格の値段です。お湯の中でゆっくりとストレッチを行い上田駅前のホテルに戻ります。最近、温泉などの宿の食事がバイキングや、どこでも同じような食事が多いので、地元の料理を求め、夕食は地元の店で済ますことがあります。今回も上田駅前近辺で日曜営業の店に入りました。


 長野県の人はサバの水煮缶が好物らしく、居酒屋の定番メニューになっていました。その他、注文したものはイマイチ。どうやら若者向きの店に入ってしまったらしく残念な夕食になってしまいました。 


 翌日はコーヒーを飲みに「じねんや糸川」へ立ち寄りました。ここは糸川英夫さんが晩年を過ごした自宅で、友人たちと飲み明かしたところです。数年前から近所の人たちが喫茶店として営業をしており、久しぶり(1999年2月以来)に訪ねてみました。


 
  (ペンシルロケット)

   友人から、上田に来たら「つけば」をぜひ、と連絡をもらったので、「つけば」とは何かを検索し調べてみました。すると、産卵期のウグイが産卵しやすい小石を敷き詰めた「つけば」で、ウグイを獲る漁のことを「つけば漁」というらしいのです。生まれ故郷が長良川の上流(郡上市白鳥)のため、ウグイを食べる習慣がないためか、少し抵抗がありましたが、産卵期のウグイをつけば漁で獲り、塩焼で食べる「鯉西」という千曲川辺のつけば小屋を訪ねてみました。

 ヤナのような感じです。

 
 産卵期はオレンジ色の縞模様になるウグイ 。鮎のように草食でないので、ウグイは水槽で3日ほどおいて腹の中を空っぽにしてから焼く。


 一人前1200円で2匹、ウグイは鯉科で骨が固く、身しか食べませんがカマスのような味。

 
 学生時代にアルバイトを行っていた居酒屋の名前が、六文銭(名古屋市今池)だったので、勇気凛凛 六文銭の旗印が懐かしく写真に収めました(2016年のNHK大河ドラマは「真田幸村」とのこと)。

 今回のウォーキングは「じねんや糸川」「六文銭」と、20世紀(~1999年)までの過去を思い出す懐かしい旅になりました。