2021/06/30

【Japan】護国寺の住宅街にあるビストロ「Don」

 6月20日に緊急事態宣言が解除されたので、昨日近所のビストロに食事に行きました。

 ビストロというと気軽なフレンチというイメージですが、やはりフランス料理は敷居が高く、頻繁に訪れることはありません。一番よく通ったのは乃木坂のピエール(乃木坂 のビストロ、シェ・ピエールが閉店)ですが、オーナーのピエールさんが引退しブルターニューに帰ってしまったので、閉店になってしまいました。以来、行きつけのビストロはなく、数年前に南青山4丁目のフロリレージュ(南青山4丁目のフロリレージュ)、そして横浜の「俺のフレンチ」で食べたぐらいの記憶しかありません。

 もちろん、ランチでたまに食べることはありますが、ディナーにワインを飲みながら食べるフレンス料理は文京区に引っ越してきてからはじめてで、訪問したビストロは「Don」です。

 護国寺から歩いて数分なのですが、文京区の住宅街にある目立たないお店で、近所の人たちが家族連れやお持ち帰りで利用している感じの良いお店です。以下のように、コロナ禍で好立地で大きなフレンチ料理店の閉鎖は続いていますが(理由はコロナだけではないでしょうが...)、ここは家族経営のお店です。

 護国寺から江戸川橋、そして神楽坂にはいくつかのフレンス料理店がありますが、まだまだ開拓中です。

 さて、スペインのCavaとともに前菜の5点盛りと宮城産牡蠣のラタトゥーユ焼きを頼みました。



 マスターからシャンパングラスに透明の飲み物を「これ何だと思いますか?」とサービスされました。

 ひと口飲んでみたらトマトです。以前に南青山のランベリーでこれをシャーベットにしてオリーブオイルをかけた料理を味わったことがあります。

 感動の味とは単においしいとかでなく、もう絶対に自分の手では作ることができない未知の味。あまりのおいしさに感動のあまりうなづくしかない味を指します。カンテサンスでは山羊乳のババロア。これには海水が掛けてあり、オリーブオイルとの組み合わせが絶品。ほんとうに生きてて良かったという味です。ランベリーではトマトのシャーベットがカンテサンスのババロアに匹敵します。たくさんのトマトを絞るのですが、力を加えない、つまり重力だけで絞ると、赤いトマトの身でなく、透明の水分だけが絞られます。これをシャーベットにして、エクストラバージンオイルを掛けて食べるのです。もう感動の味。言葉にならないおいしさです。 閉店した南青山のランベリー

 メインの前に頼んだブルゴーニュワイン。ボジョレー地区に近いドメーヌなのでしょうか、チャーミナー味わいのブルゴーニュワインでした。



骨付き子羊ローストは絶妙の焼き加減。

 仏産鴨ムネ肉ローストのオレンジソース。フランス料理ではオレンジなどのジャムをソースに使う料理はありますが、鴨にオレンジは合いますね。

 「茨木産ダチョウのタルタル」が気になっていますが、この段階でお腹がいっぱい。次回にダチョウがあれば注文してみたと思います。チーズはなかったので、デザートを頼みました。

 フランス料理の気軽なディナーはたまには良いものです。
 日本食とか、中華、イタリアンは自分でも作れる料理が多いですが、フランス料理は手がかかるので外食できる場所が近くにあるのはありがたく、家族連れや持ち帰りで賑わっていました。

 コロナ疲れもたまには休息が必要ですね。


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