2021/12/11

【Japan】神楽坂のルグドゥノム・ブション・リヨネ


 12月10日は神楽坂のルグドゥノム・ブション・リヨネに訪れました。ブションとあるように、気楽なリヨンの郷土料理のお店ということでしたが、このブログを書くときに検索したらミシュラン一つ星でした。神楽坂はサラリーマンでいっぱい。
 リヨンには1度行ったことがありますが、ポール・ボキューズのような三ツ星レストラン(ボキューズさんが亡くなり二つ星になった)もあれば、石畳の街角には安いブションも共存する美食と金融の街です。
 「ルグドゥノム・ブション・リヨネ」とは、石畳の街角、神楽坂のリヨン料理のブション「ルグドゥノム」ということなのでしょうね。

 はじめての店なので、シェフのオススメコースを選びました。
 まずは、ブルゴーニュのクレマンで乾杯。

アミューズ。(手前は豚の皮を揚げたもの)
 

ローヌのシラー、コート・ロティ2015

 このお店のオーナーはフランス人なので、このワインは日本未入荷でおそらく直輸入したものではないかと。シラーというとオーストラリアの安いワインを思うかべるけど、シラーがこんな美味しい赤ワインだったとは知らなかった...(ダジャレでなく、本当に芳醇)

青りんごソースのフォアグラのテリーヌ

野菜をラビオリ風にカブに包んだつぶ貝など

 この塊をスプーンに乗せてひとくちで食べると、いろんな食感と味わいが口の中に広がって楽しい。

フランス産アンコウのサフランソース
(ちょっとしょっぱい)

甘いフルーティーなソースとカモ

リヨンの白カビチーズ(サン・マルスラン)

 奥に写っているのは、ドライパイナップルに胡椒をかけたものですが、これをリヨンのサン・マルスラン・チーズに乗せて食べる。パイナップルと胡椒とチーズがこんなに合うななんて、驚きです。

チーズに合わせた白ワイン

デザート(赤いのはカシスチョコ)

エスプレッソに付く、
シャルトリューズを使ったマシュマロとキャラメル
 
 リヨンというとソーセージとか臓物料理なので、次回訪れたらリヨン料理のスペシャリテ(全5品)を頼んでみたい。

             * * * * 

遅いやないかぁ!

なんか、うまいもん食ってきたな!

2021/12/03

【Japan】小石川後楽園での紅葉狩り

  12月3日(金)は有給だったので、小石川後楽園の紅葉狩りに出かけました。昨年もこの時期に都内の紅葉ナノツアー(肥後細川庭園でカワセミ発見!)を楽しみました。コロナ禍は2年を過ぎようとしていますが、近場でも楽しめる場所があるものです。



 自宅からのウォーキングで神田川を下り、小石川後楽園まで小一時間で到着しましたが、途中大江戸線の飯田橋駅の不思議なモニュメントに出くわしました。大江戸線は地下鉄が深いので、空気循環を行うためのもののようですが、昆虫のようですね。
 

 小石川後楽園の門に入るなり、この紅葉がお出迎えです。紅葉のピーク(11月下旬)は少し過ぎていますが、まだまだ綺麗です。


 
 小石川後楽園は水戸徳川家の江戸屋敷に造ったものですが、池を中心にして、中国や京都、木曽川などの風景を模したもので構成されています。


 入り口にある茶屋に弁当が売っていたので、それを庭園内で食べることにしました。注文してから作る懐石風弁当なので、少し時間はかかりますが、暖かい弁当(1,300円)で美味しいです。


東京ドームがバックに見え、江戸時代と現代が混在した風情です。



通天橋です。 




紅葉真っ盛りで、とても都内とは思えません。

雨月橋、奥は神田上水です。

田んぼもあります。

雪吊りが施されています。

木曽川です。

 サギです。

見事な松!


白糸の滝です。


 1分弱の動画ですが、サギが小魚を咥えて飲み込みます。

 庭園内は途中でお弁当を食べ2時間ぐらいで一周しましたが、自宅から合計すると3時間ぐらいのウォーキングでした。テレワークに浸りきりで、運動不足でしたが、都内にこんな美しい紅葉に触れ合うことができるのはありがたいものです。


2021/10/26

【Japan】神楽坂のウルトラチョップ

  久しぶりの外食。Go To EATのポイントが残っているので、それが使える店ということで、神楽坂のラム肉専門のお店「ウルトラチョップ」に行ってきました。


 飯田橋から神楽坂を登りきったあたりにある店で、神楽坂らしい雰囲気の街路はなかなか情緒がありますね。
 西麻布は六本木に近い1丁目、新陳代謝の激しい4丁目、住宅街の3丁目、看板のない穴場の店が多い2丁目と、ある程度開拓をしたので、これからは東京のパリと呼ばれている神楽坂を開拓する予定です。


 グラスシャンパンはなく、並々注がれたスパークリングワインで乾杯!
 コロナのおかげですっかりご無沙汰していた外食は楽しいものです。ラム肉の店なので、焼き時間を考慮して、肉は先に注文します。ラムチョップは15分ぐらい、ラムラックは40分ぐらいとのこと。


 この店は、イタリアンの店なのかは分かりませんが、今のシェフはイタリアン、前のシェフは和食が専門だったそうです。写真はバーニャカウダ。新鮮な野菜は塩だけでも十分美味しいですが、バーニャカウダは野菜の旨さを引き立て、アンチョビの香りが食欲を引き出しますね。


 ラム肉がニュージランド産なので、ワインはニュージーランドのピノ・ノワール「マ・メゾン」。珍しくフルーティーでない、ブルゴーニュワインのようなピノ・ノワールでした。


 ラム肉のカルパッチョ。以前、代々木のアフリカ料理の店でも食べたことがありますが、西洋わさび、羊のチーズで食べるラム肉は肉本来の旨味が味わえて満足の1品でした。(ムール貝の白ワイン蒸しも頼んだのですが、写真を忘れました)


 まずは、1本1本のラムチョップを網で焼いたバージョン。柚子胡椒と塩コショウ味のものですが、いずれも焼き加減が最高です。



 ラムラック(ラム肉の塊)4本をオーブンで焼いたものです。ウェイターへのヒアリングによると、おそらく180℃で15分ぐらいオーブンで焼いて、寝かしたもののようです。(私が以前作ったとき、180℃で25分焼いて、そのままオーブンで10分ぐらい置いたらミディアムになってしまった)
 レアなラム肉とピノ・ノワールとのマリアージュは最高ですね。


 話しながらついついバケットを食べすぎたせいか、これでお腹一杯。〆のパスタなどは無理で、ニューヨークチーズケーキにボルドー・ソーテルヌ地区のデザートワインで〆ました。デザートワインはピンきりありますが、なかなか美味しかった。


 自宅近くのワインバーに立ち寄りましたが、マスターがつけていたバッジがソムリエバッチでなかったので、尋ねてみたら「テキーラソムリエ」のバッチだとのこと。ワインバーなのに、なぜテキーラのソムリエなんだという疑問も湧きましたが、まぁ、どうでも良いので、グラッパを飲みました。


 夜の護国寺をお参りして、今日のディナーはお終いです。



 上2枚は出かける前、下は帰ったところ。もう寒いから丸まっていますね。
 ただいま!


2021/09/10

【Japan】都内源泉掛け流し温泉「さやの湯」へのナノツアー

  8月3日に2回めのワクチンを打ちましたが、相変わらずコロナの変異株(デルタ株)は強力で、ブレークスルー感染も報告も多々あります。東京の第5波の感染ピークは少し収まったようですが、9月12日までの緊急事態宣言は30日まで延長になってしまいました。

 今日は久しぶりに有給を取り、午前中に、都内では珍しい源泉掛け流しの「さやの湯」へ行ってきました。東池袋から荒川線のトランで新庚申塚(西巣鴨)までのチンチン電車の旅です。

 三田線に乗り換え志村坂上駅で降りて、「さやの湯」に向かいます。

 途中、大きな池のある見次公園を通り抜けます。へらぶな釣りのメッカのようで、たくさんの釣り人が糸を垂れていました。

 いよいよ「さやの湯」に到着です。
 すでに3回目ですが、源泉のお湯が強塩で、ここは死海に似ているのです。

 死海は塩分が30%もありますから、身体も石も岩もアスファルトも浮きますが、にがりの主成分である塩化マグネシウムも多く含まれ、ミネラルたっぷりなので、死海に浮かんだその日はぐっすりと熟睡でき、翌日は爽快です。そこで、死海の塩を25kg単位で購入し、自宅の風呂でも活用していますが、たまには塩分濃度の濃い広い温泉を楽しみたいと今日のナノツアーに至ったのです。




 「さやの湯」は館内の庭園がなかなか凝っています。
 温泉の後は座敷から庭を見ながら、蕎麦を食べました。


 古民家風の作りと風鈴、さらに鈴虫が鳴いて、秋を感じさせます。


 つがいの鈴虫が売っていました。暗くしてあげると鳴くと思いますが、我が家は猫どもが興味を持ちそうなので、買わずに帰りました。

 ほんの半日、混んでない平日午前中を狙ってのナノツアーでしたが、いい息抜きになりました。緊急事態宣言が解除するまでは、しばらく自宅に籠もる日々が続きます。

2021/06/30

【Japan】護国寺の住宅街にあるビストロ「Don」

 6月20日に緊急事態宣言が解除されたので、昨日近所のビストロに食事に行きました。

 ビストロというと気軽なフレンチというイメージですが、やはりフランス料理は敷居が高く、頻繁に訪れることはありません。一番よく通ったのは乃木坂のピエール(乃木坂 のビストロ、シェ・ピエールが閉店)ですが、オーナーのピエールさんが引退しブルターニューに帰ってしまったので、閉店になってしまいました。以来、行きつけのビストロはなく、数年前に南青山4丁目のフロリレージュ(南青山4丁目のフロリレージュ)、そして横浜の「俺のフレンチ」で食べたぐらいの記憶しかありません。

 もちろん、ランチでたまに食べることはありますが、ディナーにワインを飲みながら食べるフレンス料理は文京区に引っ越してきてからはじめてで、訪問したビストロは「Don」です。

 護国寺から歩いて数分なのですが、文京区の住宅街にある目立たないお店で、近所の人たちが家族連れやお持ち帰りで利用している感じの良いお店です。以下のように、コロナ禍で好立地で大きなフレンチ料理店の閉鎖は続いていますが(理由はコロナだけではないでしょうが...)、ここは家族経営のお店です。

 護国寺から江戸川橋、そして神楽坂にはいくつかのフレンス料理店がありますが、まだまだ開拓中です。

 さて、スペインのCavaとともに前菜の5点盛りと宮城産牡蠣のラタトゥーユ焼きを頼みました。



 マスターからシャンパングラスに透明の飲み物を「これ何だと思いますか?」とサービスされました。

 ひと口飲んでみたらトマトです。以前に南青山のランベリーでこれをシャーベットにしてオリーブオイルをかけた料理を味わったことがあります。

 感動の味とは単においしいとかでなく、もう絶対に自分の手では作ることができない未知の味。あまりのおいしさに感動のあまりうなづくしかない味を指します。カンテサンスでは山羊乳のババロア。これには海水が掛けてあり、オリーブオイルとの組み合わせが絶品。ほんとうに生きてて良かったという味です。ランベリーではトマトのシャーベットがカンテサンスのババロアに匹敵します。たくさんのトマトを絞るのですが、力を加えない、つまり重力だけで絞ると、赤いトマトの身でなく、透明の水分だけが絞られます。これをシャーベットにして、エクストラバージンオイルを掛けて食べるのです。もう感動の味。言葉にならないおいしさです。 閉店した南青山のランベリー

 メインの前に頼んだブルゴーニュワイン。ボジョレー地区に近いドメーヌなのでしょうか、チャーミナー味わいのブルゴーニュワインでした。



骨付き子羊ローストは絶妙の焼き加減。

 仏産鴨ムネ肉ローストのオレンジソース。フランス料理ではオレンジなどのジャムをソースに使う料理はありますが、鴨にオレンジは合いますね。

 「茨木産ダチョウのタルタル」が気になっていますが、この段階でお腹がいっぱい。次回にダチョウがあれば注文してみたと思います。チーズはなかったので、デザートを頼みました。

 フランス料理の気軽なディナーはたまには良いものです。
 日本食とか、中華、イタリアンは自分でも作れる料理が多いですが、フランス料理は手がかかるので外食できる場所が近くにあるのはありがたく、家族連れや持ち帰りで賑わっていました。

 コロナ疲れもたまには休息が必要ですね。