2022/01/30

【Japan】ささやかな卒業予定祝いの数々!

ランシュ・バージュ2005

  2022年2月26日。
 慶応大学の通信課程を卒業するために必要な単位と卒論を終えたワイフが、今日の卒業試験で卒業の目処がたったとのことなので、お祝いで近所のビストロTeFを訪れました。ランチでは何回か訪れたことがありますが、夫婦で経営しているビストロで、野菜の火加減が実に絶妙なお店です。しかもリーズナブルなので、近所の人に人気です。



 まずはスパークリングワインで乾杯。
 今日のディナーコースはシェフのオススメが鴨料理だったので、ワインリストでロワールワインを選択。

ドメ-ヌ・ド・ボールナール2016

 じゃがいもとネギのスープからはじまりますが、この店は野菜の素材を引き出すのがうまく、ネギとスープのマリアージュが絶妙のスープです。


 次は、神経締めをしたスズキと牡蠣のバターソテー。ソースはスズキのアラなどから抽出したエキスをベースにしたもの。ここでも添えた野菜の小松菜が美味しい。


 メインはカモのソテー。ここでもカブやブロッコリー、ダイコンなどの野菜が美味しい。フレンチの野菜が美味しいとはじめて認識したのはパリのアルページュですが、野菜そのもの素材と素材ごとの火の入れ加減が味を決めるのだと思います。


 チーズはないので、デザートでお終い。コースは前菜と魚と肉のコースですが、気軽なフレンチとしては十分です。

 11年もかけて卒業したのですから、お祝いがこれだけではさみしいので、土曜日にチーズ王国(マダムHISADA)でたくさんのチーズを購入しました。


  • モンドールAOC(冬が旬の定番チーズ)
  • モルビエAOC(炭の層を境に朝搾りの牛乳と夜に残った牛乳の2層のチーズ)
  • ラングルAOC(シャンパーニュ地方の匂いが強いチーズ)
  • モテ・ア・ラ・フイユ(山羊/シェーブルチーズ)
  • トム ド シェーヴル (ハードタイプの山羊/シェーブルチーズ)

 ワインセラーから昔購入した「ラトリシエール シャンベルタン ドメーヌ ルロワ 1998」を飲もうと価格を検索してみたら、想像以上に高価になっていて飲むことを断念。次に選んだ「DRC ラ・ターシュ 2005」はさらに高価なので困ってしまいました。そこで、トップに写真を添えたランシュ・バージュ2005年(購入時は140ユーロ)を選ぶことしました。


 ランシュ・バージュ2005は、時間が経過するにつれてまろやかになり、ボルドーらしい味わいがチーズに良く合います。


 ラングルAOCを含め、フランスチーズの匂いは慣れないと「臭い」としか感じないので、我が家の猫たちはショボショボな顔をしていす(笑)この子たちともいずれ会えなくなる日が来ると思うとさみしい限りです。


2021/12/20

【Japan】雪の白鳥と愛知工業大学システム工学研究会

 12月18日に田舎に帰省し、母親の面会に行ってきました。写真は、生まれ故郷の岐阜県郡上市白鳥町から見える雪景色の大日ヶ岳です。寒波到来のため予報では60cmの積雪の可能性もある、とあり心配しましたが、薄っすらと雪が被った程度で助かりました。

 特養の面会予約時間より少し早く到着したので、長滝白山神社に立ち寄ってみました。この神社は太平洋側の登山道となる霊山白山の入り口になります。

銀杏が敷き詰められた参拝道
 

 正月明けの6日に毎年この境内で行われる「花奪祭」では、高さ6mの天井から吊るされた5つの大きな花笠(桜・菊・牡丹・椿・芥子)を、人々がやぐらを組んで奪い合います。この花を持ち帰れば、家内安全、商売繁盛になるといわれています。

神社のあちこちに巨木(推定600年


 郡上一揆(宝暦騒動)の犠牲者を祀った宝暦義民碑もあります。この宝暦騒動によって、郡上藩主金森氏が改易され、老中、若年寄といった中枢部の失脚。江戸時代の百姓一揆で唯一農民が勝利したものです。
(母親の出身地である前谷村の定次郎が中心人物のひとり)


 母親との面会が終わり、次は親戚のお見舞いのために岐阜に立ち寄りましたが、長良川を渡る橋から稲葉山(金華山)の岐阜城に夕日が沈む瞬間をとらえることができました。

 その日は名古屋の今池に宿泊し、近くの居酒屋で友人と一杯。その後は高丘に移動し、毎年ボジョレー解禁日にヌーヴォーを欠かさず送ってくれているのに随分ご無沙汰しているBar Bittersを訪れました。

愛知工業大学正門

 翌日は親戚の納骨があり、リニアで豊田市八草に向かいました。納骨が愛知工業大学の裏手にあるお寺だったので、久しぶりに八草駅から大学まで歩いてみました。周囲は森林や畑、田んぼと、生まれ故郷に似た田舎の風景です。

 論理的な数学などが好きだったので、理学部に行きたかったのですが、田舎の高校では、3年間かけて「数学I」を教えて終わるようなところだったので、アルバイトをしながら独学で勉強しました。もともと頭が悪いため、希望の大学には行けず、結局私学で適当に受験したところしか受かりませんでした。当時の私には、東京の大学は都会過ぎて住むにはハードルが高く、生まれ故郷の情景に似たこの大学に行くことにしたのです。

 しかし授業に出てみると、電気とか電子とか、まったく面白くなく、興味も沸かず、パンチカードでFORTRANを実行するとエラーが続出。こういうのはまったく才能がないな、と嫌気がさし、バイトばかりの毎日で留年を繰り返し、23才のときIT企業を創業した機会にDrop out(退学)しました。
 ところが、ひとつだけこの大学に入学して良かったことがあります。それはシステム工学研究会というサークルに入ったことです(1979年頃)。システム工学は「工学の工学」と呼ばれ、建築、土木、電気電子、化学などの専門的な学問を束ねるための学問で、システムエンジニアリングを司る実務的な学問です。つまり、専門家になるためのものではなく、専門のことは薄く浅く理解しつつ、それらを串刺し、束ねるものです。
 これなら、頭が悪く専門家になれない落ちこぼれの私でも生きる道がある、と直感し、システム工学研究会に参加しました。授業にはほとんど出なかったのですが、たまに部室には顔を出していました。そういう意味で、この研究会の顧問の小田哲久先生には本当に感謝しています。
 システム工学は、経営にも、イスラエルのビジネスでも、マーケティングにも、今の仕事にも応用ができ、システム工学屋として40年以上私の仕事を支える「背骨」となってくれました。

システム工学研究会:このサークルが誕生したのは、1976年です。1976年は、Appleが設立した年、カップ焼きそばU.F.O.が発売開始した年、徹○の部屋が放送開始した年でもあります。システム工学研究会の歴史は長く、様々な方が活躍しています。 

日本版システム工学システム工学とは、電気、電子、建築、土木、機械、情報、環境などの違う工学を束ねる「工学のための工学」と呼ばれるもので、大規模で複雑で多くの専門家を必要としたアポロ計画などがシステム工学で為されたことで有名になった方法。オペレーションリサーチ(OR)などもその一種。

* * * *

 母親の面会、岐阜の親戚のお見舞い、親戚の納骨式が無事終わり、新幹線の時間まで、JR名古屋駅の「味仙」に立ち寄りました。

手羽先

青菜炒め

小袋

台湾ラーメン

 ひぇ〜辛い!という料理ですが、名古屋めしは癖になる味が多いため、たまに食べたくなってしまいます。


どこ行っとったん!

おいてけぼりで寂しかったよぉ


 東京に戻ると、いつものように2匹がお出迎え!
 最初は顔を見てコソコソ隠れていましたが、少したつと甘えたり、ヘソ天でアピールです。

2021/12/11

【Japan】神楽坂のルグドゥノム・ブション・リヨネ


 12月10日は神楽坂のルグドゥノム・ブション・リヨネに訪れました。ブションとあるように、気楽なリヨンの郷土料理のお店ということでしたが、このブログを書くときに検索したらミシュラン一つ星でした。神楽坂はサラリーマンでいっぱい。
 リヨンには1度行ったことがありますが、ポール・ボキューズのような三ツ星レストラン(ボキューズさんが亡くなり二つ星になった)もあれば、石畳の街角には安いブションも共存する美食と金融の街です。
 「ルグドゥノム・ブション・リヨネ」とは、石畳の街角、神楽坂のリヨン料理のブション「ルグドゥノム」ということなのでしょうね。

 はじめての店なので、シェフのオススメコースを選びました。
 まずは、ブルゴーニュのクレマンで乾杯。

アミューズ。(手前は豚の皮を揚げたもの)
 

ローヌのシラー、コート・ロティ2015

 このお店のオーナーはフランス人なので、このワインは日本未入荷でおそらく直輸入したものではないかと。シラーというとオーストラリアの安いワインを思うかべるけど、シラーがこんな美味しい赤ワインだったとは知らなかった...(ダジャレでなく、本当に芳醇)

青りんごソースのフォアグラのテリーヌ

野菜をラビオリ風にカブに包んだつぶ貝など

 この塊をスプーンに乗せてひとくちで食べると、いろんな食感と味わいが口の中に広がって楽しい。

フランス産アンコウのサフランソース
(ちょっとしょっぱい)

甘いフルーティーなソースとカモ

リヨンの白カビチーズ(サン・マルスラン)

 奥に写っているのは、ドライパイナップルに胡椒をかけたものですが、これをリヨンのサン・マルスラン・チーズに乗せて食べる。パイナップルと胡椒とチーズがこんなに合うななんて、驚きです。

チーズに合わせた白ワイン

デザート(赤いのはカシスチョコ)

エスプレッソに付く、
シャルトリューズを使ったマシュマロとキャラメル
 
 リヨンというとソーセージとか臓物料理なので、次回訪れたらリヨン料理のスペシャリテ(全5品)を頼んでみたい。

             * * * * 

遅いやないかぁ!

なんか、うまいもん食ってきたな!

2021/12/03

【Japan】小石川後楽園での紅葉狩り

  12月3日(金)は有給だったので、小石川後楽園の紅葉狩りに出かけました。昨年もこの時期に都内の紅葉ナノツアー(肥後細川庭園でカワセミ発見!)を楽しみました。コロナ禍は2年を過ぎようとしていますが、近場でも楽しめる場所があるものです。



 自宅からのウォーキングで神田川を下り、小石川後楽園まで小一時間で到着しましたが、途中大江戸線の飯田橋駅の不思議なモニュメントに出くわしました。大江戸線は地下鉄が深いので、空気循環を行うためのもののようですが、昆虫のようですね。
 

 小石川後楽園の門に入るなり、この紅葉がお出迎えです。紅葉のピーク(11月下旬)は少し過ぎていますが、まだまだ綺麗です。


 
 小石川後楽園は水戸徳川家の江戸屋敷に造ったものですが、池を中心にして、中国や京都、木曽川などの風景を模したもので構成されています。


 入り口にある茶屋に弁当が売っていたので、それを庭園内で食べることにしました。注文してから作る懐石風弁当なので、少し時間はかかりますが、暖かい弁当(1,300円)で美味しいです。


東京ドームがバックに見え、江戸時代と現代が混在した風情です。



通天橋です。 




紅葉真っ盛りで、とても都内とは思えません。

雨月橋、奥は神田上水です。

田んぼもあります。

雪吊りが施されています。

木曽川です。

 サギです。

見事な松!


白糸の滝です。


 1分弱の動画ですが、サギが小魚を咥えて飲み込みます。

 庭園内は途中でお弁当を食べ2時間ぐらいで一周しましたが、自宅から合計すると3時間ぐらいのウォーキングでした。テレワークに浸りきりで、運動不足でしたが、都内にこんな美しい紅葉に触れ合うことができるのはありがたいものです。