2011/10/05

【Japan】尾瀬の草紅葉と「ふきあげ」の秋の味覚


  10/1、2は尾尾瀬ヶ原の草もみじを観賞に尾瀬に行って来ました。朝5時に自宅を出て鳩待峠を9時に出発。尾瀬は2008年に尾瀬ヶ原と尾瀬沼(5月でも雪があり、アイゼンが必要な三平峠)、2010年に至仏山(至仏山と萩原朔太郎)と3回目の訪問です。
 写真は至仏山を尾瀬ヶ原から眺めたものですが、紅葉が始まっており、あと1週間もすれば尾瀬ヶ原の周辺の山々は紅葉真っ盛りでしょう。


 今回は東電小屋までの往復コースで、至仏山の反対側の福島県側には燧ヶ岳(ひうちがたけ)がそびえます。


 東電小屋が見えてきたあたりにツキノワグマが多いのか、歩道に探知カメラが仕掛けてありました。


 2時間半で東電小屋に到着し、カレーライスとおやき、少し寒かったですが、生ビールもいただきました。


 尾瀬ヶ原を帰る途中に群馬県警のヘリコプター「はるな」が救助活動をはじめました。どうやら女性が足を骨折したらしい。歩道を踏み外したのでしょうか。坂道ではありませんが、一歩間違うとこういうこともあります。ちなみに今回は鳩待峠から尾瀬ヶ原に抜けるくだりの濡れた木道で、2回も足を滑らせて右手を強打しました。金曜日の夜にトラブル対応で帰宅が遅く、睡眠をたっぷりとれなかったからかも知れません。


 午後3時には鳩待峠に着き、いつもの炉端で岩魚の塩焼きと熱燗とおしんこで一杯。肌寒いので、心地よい疲れに日本酒が五臓六腑に染み渡ります。


 朝取れたトウモロコシを薦められたので醤油を付けてもらいましたが、醤油からい群馬の味。いつもの宿屋の「ふきあげ」で温泉と山菜の夕食を堪能しました。翌朝は野菜本来の味がする尾瀬の野菜を朝市に立ち寄り、キュウリ、ナス、トマト、白菜、キャベツ、トウモロコシなど購入。


 キノコ専門の朝市があったので、天然の舞茸(写真ピンボケ)を2,000で買い、自然薯も1,000円で買いました。この季節は山の野趣溢れる味覚が楽しめます。


 ついでに、思いつきで富岡の群馬サファリパークへ。巨大なツキノワグマ、はじめて見たオオカミ、立ってばかりで疲れたのか、お休みしているミーアキャット(笑)、そして生肉を食べるライオンを真近で見学(写真をClickし目を見てやってください)。


 夕食は尾瀬の野菜と舞茸ご飯に、おじさんに教えてもらったレシピで、自然薯の髭を焼き、すり鉢ですり、ひと口大にちぎりワサビ醤油でいただきましたが、酒のつまみに最高です。

 次回、尾瀬に行くことがあったら、朝はゆっくり出発し、温泉のある元湯山荘で一泊し、尾瀬沼、三平峠を抜け、大清水というコースが良いのではないかと思っています。
             

2011/09/14

【Japan】焼岳のモルゲンロードと霧の大正池


 毎年、夏の終わり秋にかけてトレッキング(登山)をします。昨年は9/30日に至仏山(至仏山と萩原朔太郎)に、今年は焼岳を選びました。焼岳は松本から上高地までバスで移動し、そこから登頂しますので、東京からは前泊し早朝出発でないと難しい山です。9/9日に会社を休み「中の湯温泉」まで移動し翌日に備えました。焼岳は中の湯温泉の裏山が登山口のひとつで、そこから登頂し上高地に出るというコースを選びました。ガイドブックでは5時間45分のコース。
早朝7時に出発。雑木林を抜けて森林限界まで登ると焼岳が眺めれます。写真左が南峰(2,444m)、右が北峰(2,393m)で、紅葉もチラホラ。


 焼岳は活火山で北峰が登頂できる山頂ですが、頂上に上る手前に噴火口があります。ここまでたどり着くのも大変でしたが、まだ先があると考えると頂上への登頂に躊躇してしまいます。


 噴火口付近で一休みし、一気に頂上に上りますが、写真のように大渋滞。ツアーで山登りを行う団塊世代の団体です。山道は細いので団体の人が通り過ぎるまで待つしかありません。


 北峰の頂上は360°の展望で最高です。写真は中央は穂高連峰、右は梓川、上高地です。こういうときにパノラマカメラで撮影すると全景が一望できるのでしょうね。


 頂上付近には硫黄の吹き出るところがあり、蒸気を出しています。この横をすり抜けて登り降りするのですが、片方が断崖絶壁なので、かなり慎重にゆっくり歩かないと怖いところです。


 下山途中に見つけた倒れた看板ですが、下山も勾配が厳しく、恐る恐る歩いて行きます。上高地から登り、「中の湯温泉」に出る逆のコースを歩む人もいるようですが、かなり勾配の厳しいコースです。


 焼岳小屋で「中の湯温泉」で作ってもらった昼食を食べ、最後の下山ルートに移りますが、写真のようなハシゴ場がいくつかありました。これは10mのハシゴ場です。焼岳小屋に食料や飲料水を運ぶポーターの人にすれ違いましたが、大変な仕事です。


 8時間45分かかり上高地の登山口に到着。そこから「上高地温泉ホテル」まで歩きます。途中振り向くと焼岳が写真のように映っており、ワイフとスイスのルツェルンのピラトゥス山(ロンドン、ルツェルン、メンヒヒュッテ、アイガートレイル)に似ている、と話しながら、フラフラとホテルの玄関に到着。

 このホテルは上高地で唯一の温泉の源泉のあるホテルなので、さっそくストレッチを行い温泉に直行しましたが、予定より3時間オーバー(5時間45分が8時間45分)で、足がガクガクです。標高差をもう少し意識して計画を立てないといけないと反省。


 朝焼けの焼岳ですが、モルゲンロートは美しい。【モルゲンロート】Morgenrot{G}朝焼け。朝日をうけて赤く染まること。高山でみる朝焼け。Morgen[朝]。


 ホテルのイベントで早朝6時からの散歩があり参加してみましたが、田代池までのコースだったので、二人で途中で抜けて大正池まで歩きました。焼岳の噴火で大正4年に梓川が堰き止められてできた大正池。幻想的な朝の風景です。


さて、朝食を済ませ河童橋へ。
 これは河童橋からの焼岳。


 河童橋からの奥穂高。ちなみに穂高岳山荘ではマイナス5°で初氷を観測したそうです。秋がすぐそこまで来ています。

2011/08/02

【Japan】石垣島のマグロ、西表島のカヌー、沖縄本島でステーキ


 7/27-7/31まで夏休みで石垣島に行って来ました。今年は日本国内でダイビングをするつもりだったので、最初はトルコと縁の深い和歌山県の串本でダイビングショップを探していましたが、安心そうなショップにメールをしても返事がなく、結局、馴れた石垣島ダイビングとなりました。石垣島の川平湾で体験ダイビングを行ってダイビングに興味を持ち、PADIのアドバンスドを取ったのも石垣島です。石垣島の酸素は10Lに220kg/c㎡程度入れてあり、1回のダイビング時間が40分から50分程度は潜れます(グアムやハワイ島でも同じくらいの酸素がボンベに入っています。ところが、沖縄本島や伊豆半島では10Lで180kg/c㎡程度が標準。30分も潜るとダイビング終了となってしまいます。沖縄本島は慶良間諸島など変化があり楽しいのですが、酸素ボンベの酸素の量が、回転率重視からか少ないのです)。

 いつも石垣島でお世話になっているダイビングショップは「ライオンフィッシュ」というところですが、家族経営で親切で安心できます。今回は2年ぶりのダイビングでしたので、馴れるまでワイフと私の二人に1名のインストラクターがついてくれました。ダイビングは午前に2回、午後1回ぐらいのペースなので、昼のランチは船上で食べます。サンドウィッチのような軽食を出すところが多いのですが、ここはおにぎりにおかずと汁物と普通の日本食を出してくれます。これもありがたい。


 7/28、29日はダイビングで石垣港から出発。港で尖閣諸島で中国漁船に衝突された海上保安庁の船を発見。


 今回のダイビングではじめてライオンフィッシュ(動画)を海底で発見。かなり老いていますが、もののけ姫に出てきた「もののけ」のような模様で迫力があります(こちらを向いていないのが残念)。

 ダイビング2日目にマンタスポットに潜り3枚のマンタを見ました。マンタはハワイ島で夜30匹ぐらいが餌を捕食する様子(ハワイ島のマンタと満天の星空)を見たことがあるため、それほど感動はありませんでしたが、悠々と泳ぐ姿は宇宙船のようです。

 さて、石垣島にはもうひとつの楽しみがあります。
 それはマグロです。5月から7月は本マグロ(黒マグロ)の小さいもの、夏場はキハダマグロ、秋からビンナガマグロと、おいしいマグロが食べれます。小型の近海ものなので、中トロとか大トロでなく、赤身のマグロの身がプリプリでおいしいのです。まるで取れたての鯛のような食感で、朝とれたマグロを刺身にしないと味わえないおいしさです。
2年前に石垣島のマグロを食べてからもう他の赤身は食べれなくなるぐらい記憶に残るものでした。


 今回も到着日27日にタクシーでマグロのおいしい店を紹介してもらい、そのうちの1件「海人居酒屋 源」を訪問。さっそくマグロとこの店のお勧めのカツオを注文しましたが、マグロは今ひとつ、しかしカツオが信じられないぐらいおいしいのです。これも朝とれたものだと思いますが、プリプリのカツオの刺身は最高だったので、写真を撮り忘れてしまいました。この店にはカツオの心臓の刺し(写真)があるというので注文。このコリコリ感とさわやかな味も驚きです。


 また、近海魚のヒメフエダイ(地元ではミミジャー)のマース煮を注文。塩だけで魚を煮る習慣は沖縄地方にしかないと思いますが、マース煮は魚本来の味を引きだし、やさしい煮つけで
す。

 28日はダイビング初日で、お腹ペコペコで「居酒屋 ゆんた」へ。ここのマグロはおいしい。厨房に何マグロが聞いたら「トンボ」(ビンナガマグロ)と言われましたが、夏の季節はキハダではないかと。それにしてもプリプリです。


 そして、29日は石垣島で一番有名なマグロ専門店の「ひとし」を訪問(要予約)。マグロとウニのプレートを注文。ゆんたのマグロほどではないが、プリプリ感がたまらない。


 ここではマース煮でなく近海魚(ヒメフエダイ)の煮魚を注文。このまろやかな甘さは泡盛と黒糖から来るのか、東京で出したらすぐに売り切れでしょう。

 27、28、29日とマグロを求めて街を彷徨いましたが、石垣島の本マグロの旬は5月、6月頃なので、次回の石垣島ダイビングはその頃に計画したいものです。


 30日は石垣島から西表島に船で移動し、カヌーを経験しました。長良川下流や石垣島でもカヌーを経験したことがありますが、今回はカヌーで川を上り、途中から川を登り滝止めで昼食をとるアドベンチャーコースです。往復12㎞のコースなので体力を使います(西表島の住民の90%が移民。現地の人でなく、他の地域から移住した人らしいのですが、産業のない島ではダイビングやカヌーアドベンチャーなどの観光業が盛んです)。


 31日は沖縄本島に移動し、美ら海水族館を見学しました。ジンベイサメはでかいでかい。これをダイビングで見たら最高でしょうね。


 最後の夜はステーキハウス88の輸入牛の赤身ステーキ300gをいただきました。霜降り肉は苦手ですが、赤身なら400gでも食べれたかも知れません。

 ダイビング、カヌー、マグロ、赤身のステーキと充実した5日間でしたが、台風もすれ違いで助かりました。
     

2011/07/04

【Japan】鮎、アマゴの天ぷらと金太郎温泉の白エビ

 7/1、2日は故郷に墓掃除と墓参りに行って来ました。父親の命日が7/11日なので、毎年その前後に温泉旅行を兼ねて田舎に帰ります。昨年は長良川の天然ウナギが取れたら連絡を入れてもらい、それから新幹線、温泉宿をとりましたので、おいしい天然ウナギ(実にうまい長良川の天然鰻と下呂温泉)を食べることができました。今年は富山経由で行こうと先に飛行機と金太郎温泉を予約し、天然ウナギが獲れたら食べたいと、いつもの「いろり料理 さくら」にお願いしておきました。羽田、富山間は飛行機で40分、富山から郡上市は車で2時間なので、10:30には到着し、墓掃除を始めました。お盆までに親戚の人たちがお参りに来るので、雑草を抜き、木の枝を剪定し、墓石を磨きます。昼には終了し、1年ぶりに町内の親戚やら知人を2、3件挨拶に顔を出し、いよいよ昼食です。


 「いろり料理 さくら」の入口に水槽があり、アブラハヤと小さいアマゴ(手前)が泳いでいました。このアブラハヤは地元では「クソンボ」と呼び、釣れたら捨てる魚です。ウグイやオイカワも同様の扱いです。ところが、長野県の人はウグイを、産卵期は濃いオレンジの線が側面にできるので、アカウオと呼び、食べています。関東でベラが釣れても食べず、関西では食べるのと同じことで、地域により食習慣が違います。久しぶりに「クソンボ」を見たのですが、こうして水槽で見ると意外と美しい。誰が名付けたか知りませんが、もう少しおいしそうな名前だと良かったのに、と思った次第です。


 大きな水槽に水が溜まる最中ですが、イワナが暴れています。それにしても水が綺麗。


 どうやら今年は漁が不作で、天然ウナギの顔を見ることはできませんでした。普通のウナギをいただきましたが、関東のように蒸すかば焼きでなく、そのまま炭火で焼いたカリカリ感のあるウナギに大満足です。


 鮎の天ぷらも追加しましたが、背ごしにできる初夏の骨の柔らかい鮎で、長良川の綺麗な藻を食べており、ほろ苦さがおいしい。


 そしてアマゴの天ぷら。おそらく川魚で一番おいしいのはアマゴではないと思いますが、特においしいのが10㎝以内の小さいアマゴ。

 満腹になり、一路車で金太郎温泉へ。


 4時ぐらいに到着しさっそく温泉に入りましたが、ここの湯は山の硫黄の温泉と海辺の塩分の濃い温泉の両方を足したようなお湯です。蔵王温泉(蔵王連峰と斉藤茂吉)と土肥温泉(西伊豆 土肥温泉と浜岡原発)を混ぜたようなお湯。魚津港まで車で10分程度なので刺身もコリコリでした。


 写真は富山湾の名物白エビ(干物、昆布〆、刺身、釜揚げ)の盛り合せ。ホタルイカの旬は終わっており、沖漬けなどをおいしくいただきました。


 富山湾の深海2,700mから海洋深層水を汲み出し逆浸透圧膜(RO膜)で淡水化し販売しているところがあり、近所の方々が水を購入していました。海洋深層水利用学会の個人会員としては、はじめて見るRO膜の淡水化プラントでしたが、珊瑚などの生態系を壊さず取水できる海洋深層水は、今後中東でも役に立つことと思います。


 7/2日の夕刻には自宅に到着し、翌日の日曜日は福井県のアンテナショップで越前大野の半夏生鯖(半夏生鯖がノルウェー産!)を購入し、田舎の隣村である越前大野の味も楽しみました。

 来年は長良川の天然ウナギが食べれますように!
       

2011/06/20

【Japan】佐島の甘鯛と「郡上踊り in 青山」の鮎塩焼き


 先週「ためしてガッテン」で鯛のおいしい食べ方をやっていたのに触発されて、旬ではありませんが真鯛(関東の真鯛の旬は10月~5月)を求めて三浦半島の佐島へ行って来ました。

  いつもの魚屋さんをウロウロしていると、甘鯛がおいしそう。甘鯛も10月~3月が旬ですが、干物用に3匹購入。茹でたての蛸が並んでおり、小ぶりのものを購入。


 真鯛がなかなか見つからなかったので、聞いてみたら生け簀に1匹のみ50㎝ぐらいのギリギリのサイズのものがいました。というのも鯛はあまり大きいとおいしくない。

 さっそく戻り、甘鯛を干物開きに。甘鯛は背開きなので出刃包丁でないとつらいのですが、何とか頭も開き戸田塩をふり、とりあえず雨なので風呂場で干しました。日曜は晴れだったので朝早くにベランダに移し半日干して、1夜干しの完成です。甘鯛の干物は鱗をとらずそのまま鱗も食べるようですが、魚屋さんで聞いたら鱗は取った方が良いとアドバイス。京都などの本場で甘鯛の干物を食べていないので、今回は佐島の魚屋さんのアドバイスに従いました。









 まずは定番で真鯛は湯引きした皮付きの刺身(右が厚切り、皿に乗り切らない量)。骨で出し汁をとった茶わん蒸し。鯛を料理したら日本一といわれる小山裕久さんの料理で、鯛のかぶとを酒と少量の醤油のみで5分程度蒸し煮。と真鯛の3品が完成しました。後は薄作りの鯛を鯛茶づけ用に醤油と味醂で漬け込んでおきます。

 今回は真鯛の刺身を鮨ネタのように「薄切り」と「厚切り」の2種類用意したのですが、圧倒的に厚切りの方がおいしい。以前に小山裕久さんの店で真鯛の刺身を食べたときも、切り方や厚みで味が違うので驚きましたが、厚切りは噛めば噛むほどおいしいのです。かぶとの酒蒸しも絶品です。醤油で甘辛く煮る「かぶと煮」が一般的ですが、酒だけの方が鯛の味が良く分かり繊細な味になります。最後は、鯛の骨でとっただし汁をかけた鯛茶づけで〆ました。翌日の夕食は余った刺身と鯛の骨で鯛めしを炊き込み、甘鯛の干物を炙り、またもや魚尽くしでした。蛸は少し食べ、残りは生姜たっぷりの蛸飯用に冷凍しました。


 日曜日は「郡上踊り in 青山」が秩父宮ラグビー駐車場であり参加しました。南青山は岐阜県郡上市の領主青山さんの江戸領地(刃物会館でミソノモリブデン鋼を購入、そして青山のルーツの郡上八幡へ)だったので「郡上踊り」が毎年行われます。


 長良川水系の鮎の解禁は6月初旬からですが、まだ小ぶりの初夏の天然鮎を炭火で塩焼きにしたものが、この都心の真ん中で食べれるのです。毎年食べてますが、本当においしい。

 ちなみに郡上の鮎は鮎の評価コンクール(清流めぐり利き鮎会)で何度も金賞を受賞しており、東京のフレンチシェフ、特にナリサワなどで使われている食材です。岐阜の開化亭(和良の古田等さんの名物中華 開化亭)という独創的な中華を創造する店がルーツで、東京のフレンチ系シェフに和良川(郡上)の鮎が有名になりました。
            
 18歳まで岐阜県の山奥で育ち、20年ほど名古屋に住み、そして東京と流れ着き10年と、「山奥」「中途半端な都会」「都会」と移動してきましたが、日本の「海辺」は魚が新鮮でいいな、と思う今日この頃です。
     

2011/06/13

【Japan】蔵王連峰と斉藤茂吉


  6/11,12日と結婚記念日で蔵王連峰の軽いトレッキングと蔵王温泉に行って来ました。去年は伊香保温泉(榛名湖周辺と小栗上野介忠順)、おととしは奥鬼怒温泉郷(奥鬼怒温泉郷 加仁湯、サンショウウオの天ぷら!)、その前は知床(知床五湖とキンキ)と、日本国内の小旅行です。蔵王という山はなく、宮城県と山形県の県境にある山々の総称を「蔵王」と呼ぶようです。天気予報は曇りのち晴れでしたが、山形駅からバスで到着した出発地点の刈田駐車場は雨と霧、しかもみぞれ混じりの雨でした。雨の中をお釜まで歩き見学。その後、あまりに寒いのでトレッキングを諦め、レストハウスで山形駅で購入した牛肉弁当と山菜蕎麦、そしてビールを飲みながら1本しかない午後1:00発のバスを待っていました。ところが、山の天気は変わりやすく、霧が晴れ、雨が小雨に。2時間半程度のコースなので12:30に意を決して出発したのです。みるみるうちに晴れ、写真のように「お釜」もはっきりと全貌を現しました。山の天気は恐ろしいもので、逆だったら簡単に遭難してしまいます。

熊野岳山頂は雲が下に。

右手は地蔵山で中央は目指す蔵王温泉。
先ほどまでの霧とみぞれは何だったのでしょう。


 地蔵山頂駅からはロープウェイで下山しましたが、冬はこれらが樹氷となります。

  蔵王温泉は「わかまつ屋」に泊まりましたが、この宿は「和歌の宿」と呼ばれ、廊下などにたくさんの和歌の短冊があります。実は斉藤茂吉は蔵王の山麓で生まれ、東京に養子に行ったらしいのです。そしてこの宿とは親戚筋。てっきり斉藤茂吉は南青山4丁目の青南小学校近くが生家かと思っていました。

 蔵王温泉のお湯は最高です。酸性が強いのは草津温泉(秋の草津温泉)と同じですが、硫黄が濃い。一日たった今でも膚はかすかな硫黄の匂いがします。源泉の湯の花も購入したので、これからしばらく蔵王温泉を自宅でも楽しめます。


  翌日、バスで山形駅に戻り駅近くの「三津屋」で山形名物の板蕎麦をいただきました。山形市内にはたくさんの蕎麦屋があり、いろいろな味が楽しめるようですが、ここは7:3の藪蕎麦系の蕎麦です。個人的にはもう少し蕎麦の配分が多く、蕎麦の香がした方が好きですが、なかなかおいしくいただけました。山形の蕎麦は銀山温泉(紅葉の銀山温泉と新そば祭り)以来2年ぶりです。